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2010年10月5日火曜日

三泊四日・道北道東・紅葉の湖と秘湯の旅

道北道東の紅葉を楽しみながら湖をまわって秘湯の宿に泊まるという計画の三泊四日の旅を試みました。

一日目
東京はサルスベリが散りはじめてあちこちにヒガンバナのオレンジめいた赤が見られますが、どこも未だ緑が濃く、紅葉の気配はまだまだです。ようやく過酷な残暑が過ぎたものの、一気に肌寒くなって風邪気味の数日を過ごしましたが、北海道ではもう落ち葉の便りが来てるらしく、一足早く秋の世界へ。

大雪山の紅葉と温泉を目指して旭川空港へいざ出発、と家を出ると、出発当日の東京はあいにくの雨で、羽田までの道のりは薄暗くずっと曇ってました。最近の電車はUVカットガラス仕立てで嬉しい限りなのですが、曇りの日に乗ると、真っ昼間なのに夕方かと思うほど暗いことがあります。
都内の平日の昼間は空港行きモノレールも空港内も空いていて手続き等もスムーズで、混雑せずに楽だなあと思っていたのですが、ショックなできことが・・・飛行機の窓際席を取れなかったのです。空を飛ぶのは地上を歩くのに比べると、その機会がグンと少ないので、飛行機に乗る際は必ず空からの眺めを見ようと窓際席を指定するのですが、今回は真ん中席しか空いてないなんて、、、今後は決済と同時に座席指定もしないと。

雨の羽田空港

このショックで若干疲れが出てきたのですが、11月のスカイマークの時刻表を見ながら最近よく話題にのぼるLCCについて悶々と考えてました。LCCはなにより安さが魅力。11月からは羽田~熊本間を9800円で飛ぶんですね。今回初めて機内販売のコーヒーを飲みましたが、ドリンクがすべて100円と、自販機より安いのがすごいです。ただ、11月からの旭川ー東京が経由便になるために2時間50分かかるというのは眉間にシワが寄ってしまいます(結局大したことは考えなかった)。

旭川行きの飛行機が離陸するも薄曇りの空は変わらず、しばらく後には雲の中に入って一面灰色です。これなら窓際でなくてもいいかと思ってうとうと寝ていると、機内販売が始まる頃にはなにやら眩しい光が。いつも空の上で目にする青い世界登場です。やはり空の旅はこうでないとと、アツアツのコーヒーを飲みながら思いました。

機内紙には鹿児島県指宿の砂風呂のことが載ってました。城山から街に戻るバスで会ったおばちゃんが、昨日砂風呂入ったけど良かったわよ~、と言ってたのを思い出しました。

旭川空港に着いたのは17時少し前で、外は薄暗くなってます。そのまま車で大雪山連峰を目指しましたが、途中エスペリオというレストランでソフトクリームを食べてしばらくすると、辺りはもう真っ暗です。紅葉も何もあったものではありません、とにかく真っ暗。そして、今回最大の目的地の一つである温泉宿『鹿の谷』に着いたのは19時半くらいでした。大雪山のただ中にある、知る人ぞ知るという秘湯『鹿の谷』です。温泉好きの人には一度は来られることをオススメします。詳細は鹿の谷を御覧ください。

二日目
二日目は湖巡りになりました。最初に行ったのは阿寒湖です。1時間20分の遊覧船は、途中で湖内にある島に下船してマリモを見学します。画像等詳細は後日アップします。

『鹿の谷』を出て糠平方面に向かう途中にある『東大雪の道』です。

『東大雪の道』を数十メートル歩いたところにかかる三の沢橋梁
から望む糠平湖です。湖面に映る山並みもきれいです。

次に行った摩周湖は、霧の摩周湖といわれるだけあって見られないのではないかと心配してましたが、幸運にもちゃんと水の色まで見られました。画像等詳細は後日アップします。

屈斜路湖はとても広い湖だということを、その横を車でずっとずっと走っているとよくわかります。展望台になっている美幌峠は人生最高の絶景かもと思えるほとの360度パノラマでした。こちらも画像等詳細は後日アップします。

屈斜路湖の道の駅で見つけたKUMAとTAMAのTシャツですが、苦笑ものでおもしろかったです。

柄のところも熊と猫になっているのが面白いのですが、
猫の尻尾がボブテイルになっていたら買ってしまったかも。

三日目
最近すっかり観光名所として定着したという青い池に行きました。確かに見たことのないようなグリーンできれいなのですが、地元の人曰く、本当はもっときれいだと。この日はちょっと水が濁っていたようです。近くの川の上流で川底をショベルカーで掘り返していたために濁ってしまったようです。ちょっと残念ですが、それでも十分きれいでした。画像は後日アップします。

その後吹上温泉を通過して十勝岳へ。因みに吹上温泉の近くには飲料用の水が出ているところがあり、多くの人が汲みにきます。十勝岳を上へと進むほどまだ早い紅葉もちょっとずつ色を強めて立体感をもって視界に入ってきます。目に優しい景色でした。画像は後日アップします。

その後富良野市麓郷にある『グラスフォレストインフラノ』に行きましたが、ここのガラス商品は現代版薩摩切り子とでも言うのでしょうか、どれもこれも同じものが何一つないくらいに変化に富んでいて、かつ値段を度外視すれば全部ほしくなってしまうような魅力ある商品でいっぱいです。店内をまわっていると、ハーブティーを出してくださるのですが、そのグラスがここでつくられているもので、とても飲みやすかったです。私もグラスを買いました。ふらの硝子は富良野の四季を硝子に表現しているそうですが、私が買ったグラスはしばれる冬でしょうか。


グラスフォレストインフラノ
右下の置物は猫です。
購入したグラスです。
画像ではよく見えませんが、
ダイヤモンドダストのような柄が入ってます。

大雪山を出て阿寒湖へ向かう途中の国道からの車窓
晴天です。
こちらも阿寒湖へ向かっている途中です。

遠くに鹿がいました(中央あたり)。

こちらを向いて仁王立ちしてます。

このピンクの花がこうして咲いているのを何箇所も見ましたが、
何の花なのかは不明です。

酪農の風景。
道東は酪農が盛んです。

ここから下4枚の画像は四日目の然別湖から十勝平野を過ぎて富良野、美瑛に向かった時の車窓です。
十勝平野を走っている時の車窓。
手前の牛がいぶかしげにこちらを見てます。 

高台から望む十勝平野。
雲がかかってますがどこまでも平らなのがわかります。 

十勝平野とはうって変わって美瑛の丘です。
ビート畑です。
こちらは美瑛の町の一角ですが、
この日は自転車レースがあって、
こうして選手たちが目の前を走り去って行きました。

その後6月にも見たアトムの丘はまた別の花々できれいに彩られてました。美瑛の丘はいつ見ても海の波のようになだらかで、どこまでも続くところに何か原点のようなものを感じさせてくれます。

旭山動物園のわりと近くにある、ノースプレインファームが経営するレストラン・エスペリオでピザをテイクアウトしましたが、マルゲリータもモッツアレラもどちらも絶品でした。生地の小麦粉が今まで食べてきたどのお店のものとも違って、粗いようで香ばしく野生味と栄養ある歯ごたえです。美味しかった~。この二種類のピザのみテイクアウトできるとのことです。

 モッツアレラ
 
マルゲリータ

銀泉台にはぎりぎり日暮れ前に着きましたが、夏が暑かったためか紅葉はまだ見頃ではなく、うっすら色づいている程度でした。が、見晴らし場からの眺めは雄大そのものでした。

銀泉台からの景色。
16じ半くらいに到着したので、すでに薄暗くなってます。
例年だと今頃一面紅葉の世界のはずなのですが、
今年はまだのようです。

こちらも銀泉台から。

こちらも

アップにして下の方を撮ってみました。
葉があまり色づいてないのがよくわかります。

これは山並みの方です。


銀泉台から望む雪のかぶる山景色。

その後『鹿の谷』を目指しましたが同上していた私を含む三人ともが疲れていたせいか、幌加温泉の看板を見過ごしたようで、糠平まで行ってしまい夜道をひき返すことになりまりましたが、ものすごく慎重に看板という看板をチェックして車を走らせた後に、ようやく宿に辿りつけました。

四日目
『鹿の谷』を出ると曇り空が広がり、雨の気配が。然別湖に向かう途中で景勝地があったので、立ち寄ってみました。

紅葉の始まる大雪山から見る然別湖。
真ん中に小さく湖が。

こちらは湖を少しアップにして撮ったものです。

撮った現場に咲いていた花。

然別湖は曇りでしたが、それが幻想的な雰囲気を醸しだしてました。足湯があったのでつかっていると、どんどん霧がかかり、とうとう雨が降ってきました。画像は後日アップします。

然別湖を堪能した後は鹿追町に向かい、福原記念美術館と神田日勝記念美術館に行きました。福原美術館では彫刻が面白く、神田日勝の馬の絵は迫力がありました。いずれの美術館もとても立派な建築なのですが、ある意味それより目立っていたのが神田日勝美術館隣の公営施設です。植物で熊やリスや亀を形作っているんです。

福原記念美術館内です。ここは美術館としては珍しく撮影可でした。
こんな彫刻もあります。 

こんな展示も。

福原美術館の立派な建物の入り口です。

神田日勝美術館隣の公営施設と思われる建物前の広場にある熊。

これはリス。

これは多分アザラシ。

手前が亀で奥はふくろうと、植物の葉でこんなふうにつくってます。
これは好み云々なしで、思わず目が行く面白さでした。

鹿追町を楽しんだ次は富良野に向かったのですが、道中思わぬ御蕎麦屋さん兼カフェらしきお店を見つけたので、休みがてら入りました。『おち庵』というお店です。午後一時くらいだったのですが、もうお蕎麦が売り切れとのことでした。コーヒーを頼んでちょっとブレイクです。

おち庵
ワンちゃんが部屋の中をうろうろ歩いているとてもフレンドリーなお店です。猫もいるのですが、二階で寝ていて出てきてくれませんでした。山スキーをやる人や川下りをする人がよく来られるそうです。とても気さくな店主さんでした。

富良野に着くと森のガーデンを見て(画像は後日アップします)、その後富良野ワイン工場に行きワインの試飲を楽しみました。4種類くらい飲みましたが一番気に入ったのはぶどう100パーセントジュースでした。

富良野ワイン工場
一番おいしいと思ったぶどうジュース。
試飲の樽です。

三泊四日の旅は『鹿の谷』の温泉で大分身体は癒されましたが、気候の変化のせいか風邪が悪化し、東京についた翌朝には声が出なくなりました。紅葉はまだ見頃ではありませんでしたが、最後の日以外はとても天気がよくて、湖では果てしなく向こうが見渡せ、阿寒国立公園と大雪山国立公園の大自然を満喫できました。ガイドしてくれた母にぶどうジュースを買い、猫の待つ東京へと戻りました。

2010年10月4日月曜日

幌加温泉湯元 鹿の谷

大雪山の山の中にある温泉『鹿の谷』が秘湯中の秘湯であるとの情報を聞きつけ、来てみることにしました。日帰り湯500円、素泊まり4000円の温泉宿です(布団なしの場合は2500円とのこと)。今回は道央から道東にかけて三白四日の旅を計画していたのですが、そのうちの一泊目と三泊目を鹿の谷で泊まりました。幌加温泉には他に一軒の温泉があるだけで、大きな温泉街ではなく、もちろん携帯は圏外でコンビニもなく、雪が積もるとさぞかし陸の孤島だろうと思わせます。

一泊目、既に日が暮れて真っ暗になってから私が『鹿の谷』に着いたのは夜8時くらいでした。相当にお年をめしているであろうとても上品な女性が出てこられて、泊まる部屋を案内して下さいました。

そしてその後すぐにお風呂へ。母と二人で来たのですが、この日は貸し切り状態でのびのび入れました。露天に行くと天井には天の川が広がり、随分寂しいところに来たなあと道中抱いていた思いはすっかりなくなる絶景でした。ただ、露天までの数十メートルは暗い電灯が一つしかなく辺りがよく見えないうえ、すぐ側が崖なので、初めて来られる方は夜の露天風呂は危ないかもと思います。私は最初一人で露天に向かおうとして出ていったのですが、何も見えなくて引き返し、ここに来たことのある母に連れられてその後行きました。

露天からの夜空。
肉眼では天の川が見えるのですが、
このカメラでは真っ暗にしか写りませんでした。

翌朝六時くらいの景色です。
例年より遅めの紅葉ですが、こうして木々が色づいてます。

このように、露天の脇は崖です。

内風呂

『鹿の谷』には4種類の温泉があるのですが、手前からなめらかなナトリウム泉、真ん中が鉱石泉、次が熱めのカルシウム泉と露天の硫黄泉です。女性専用の内風呂は硫黄泉だったと思います。いずれも平日の夜と早朝のためか他には誰もいませんでした。


二泊目に来たときは土曜の夜七時頃だったのですが、先日とはうって変わって駐車場には車が何台もとまっているし、お風呂もどうやらお客さんが多数おられる模様なので、こういう秘湯の混浴に慣れない私は怖気付いて女性専用の内風呂に入りました。山の写真を撮る方や親子連れの方等、とても賑やかな秘湯『鹿の谷』の土曜の夜でした。
ただ、それも八時を過ぎるとぱったり温泉から人影がなくなり、その後は一泊目同様貸切状態でのんびり4種類の温泉につかることができました。敏感肌に悩む私ですが、ここの泉質が合っているようで、肌の調子がよくなり、傷の治りも早いのを実感しました。せめて土日だけでも男女時間交代制にしてくれればもっとゆっくり入れるのにと思いながら、でもこの大雪山の秘湯でそこまでやって採算がとれるかと思うと、そしてあのお年をめした女将さんがそこまで世話を焼けるかと思うとそれは無理かと考えを改めました。

二泊目の朝、部屋で朝ご飯を食べていると、なんと、窓のすぐ向こうに鹿が4頭あらわれるではないですか。『鹿の谷』だけあって、本当に鹿が出るんですね。

鹿も食事中でした。

駐車場の方に来た鹿です。

かゆいのでしょうか。

駐車場でも食事は欠かしません。

ここの女将さんの暖かいもてなし、とてもありがたかったです。部屋にも建物の他のところも自分の家にいるようなアットホーム感があり、安心して宿泊できました。帰る際にお出しくださるコーヒーを飲むと、シャキっとしてこれまた嬉しいサービスです。

ただ一つ難だったのは、暖房をつけるために部屋が乾燥して喉を痛めたことでしょうか(他の宿泊者は平気そうなので、あまり気にするところではないかも知れませんが)。

大雪山の陸の孤島にぽつんとある『鹿の谷』、土日だけでも男女入替制にしてくれて、部屋に加湿器があれば文句なく五つ星です。男女入れ替え制は、この客の頻度では叶わぬ望みか・・・。でも湯治にまた来たいです。

2010年10月3日日曜日

猫 府中

府中の大國魂神社近くにいた猫ちゃんです。
置物のように微動だにせず背中を向けてかごに入ってます。

カメラ目線のようで微妙に目線がそれてます。

呼べば呼ぶほど顔をあっちゃの方に向けます。

やっぱり何度呼んでもこうです。

ずっと大人しくかごに入っている猫ちゃんでした。

他の方がこの猫ちゃんと顔見知りのようで、
ひとしきり撫でて話してから去って行かれました。

初対面の私にはよそよそしいのか、
それとも私だからよそよそしいのか・・・。


因みにこちらが大國魂神社です。
現在工事中のため、迂回しないと入れません。

数年前まで府中市の中央図書館だったところが
すっかり空っぽになっておしゃれな電灯がついてましたが、
あれは一体何になるのでしょうか。


2010年10月2日土曜日

大地の詩 前田真三


北海道は美瑛町にある『拓真館』で知られる
写真家前田真三の『大地の詩』です。
美瑛の丘の四季を前田真三視点で捉え、
その要素がぎっしり詰め込まれた写真集です。

その昔、北海道で生まれ育った私は
何度も何度も美瑛のこの丘を車で通りました。
私のその頃の思い出よりも、
ここに載っている写真の景色は美しいという印象を受けます。

私にとって美瑛は生活の延長でしかなかったのに、
別の角度から見れば、
こうして観光の町として捉えることができることを、
北海道経済を思うととてもありがたく思います。

そして、東京暮らしがすっかり長い私には、
美瑛はすでに観光で行くところになってしまいました。

写真集は正方形でミニサイズといったところですが、
1800円で266枚の景色を見られることを考えると
コストパフォーマンスは良いと思います。


こちらは神代植物園の花たちです。
トックリキワタ
洋ラン

2010年10月1日金曜日

猫 高幡不動

朝から土砂降りの雨でしたが、
まさかこういう日に猫と会えるとは思っていませんでした。
ちょっと雨が弱まったところで出てきたのでしょうか。
何か動く物陰がと思ったら、白黒猫ちゃんです。
4倍ズームで撮ってるのですが、これ以上近づくと逃げてしまいます。
やっぱりこれくらいの距離までしか近づけません。
雨が降っていても気にならないようです。
もっと近づくと、やっぱり逃げられました。
雨より私の方が迷惑か・・・。