隣の二人組の会話、
「ビルがなければいいのにねえ。」
「東京にそんなとこないわよ。」
あ、同じこと思うんだと、ちょっとした連帯感がうまれた瞬間です。
何度来ても、入った途端に新鮮な気持ちになるのですが、
小石川後楽園の桜を見るのが初めてだったので、
よりアドレナリンが出ました。
この桜の前では多くの人がカメラを構えているので、
人物を入れずに撮るのは不可能と思います。
ここでも多くの人がカメラを構えています。
誰かが写真を撮っていると、
そこはベストスポットなのかと
ついつい行ってしまいます。
このあたりは紅葉も 良いそうです。
今日は真冬並みの寒さだったのですが、
雨も降ってきました。
枝垂桜が雨のようです。
ここの桜がもっとも満開に近かったと思います。
ご多分にもれず、ここでも多くのカメラが・・・。
桜の雲ですね。
そんな小石川後楽園では、「ギャー、キャー」と、
ときどき悲鳴が聞こえます。
見えるでしょうか、写真の中央にあるレールが。
レールの手前にある東京ドームの屋根が示す通り、
庭園の隣は東京ドームで、東京ドームシティという遊園地があります。
そしてレールをジェットコースターが走ります。
だから、鳥の鳴き声とともに悲鳴が聞こえるんです。
これもひとつの現代と前近代の調和でしょうか。
何はともあれ、風流ですねぇ。
小石川後楽園とは:
江戸時代初期の1629年に水戸徳川家の祖である頼房が、その中屋敷(後に上屋敷になる)として造ったもので二代藩主光圀の代に完成した庭園です。庭園の様式は池を中心にした回遊式築山泉水庭になっています。光圀は造成にあたり、明の遺臣朱舜水の意見を取り入れ、円月橋、西湖堤など中国の風物を取り入れ、園名も舜水の命名によるなど中国趣味豊かな庭園です。
後楽園の名は、中国の范仲淹「岳陽楼記」の「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から名付けられたそうです。
国の特別史跡・特別名勝に指定されています。
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