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2010年3月29日月曜日

小石川後楽園

庭園を入って大分歩いたところにある舟着付近から。
隣の二人組の会話、
「ビルがなければいいのにねえ。」
「東京にそんなとこないわよ。」
あ、同じこと思うんだと、ちょっとした連帯感がうまれた瞬間です。

庭園を入ると最初に見える枝垂桜です。
何度来ても、入った途端に新鮮な気持ちになるのですが、
小石川後楽園の桜を見るのが初めてだったので、
よりアドレナリンが出ました。
この桜の前では多くの人がカメラを構えているので、
人物を入れずに撮るのは不可能と思います。

通天橋を望む枝垂桜です。
ここでも多くの人がカメラを構えています。
誰かが写真を撮っていると、
そこはベストスポットなのかと
ついつい行ってしまいます。
このあたりは紅葉も 良いそうです。


通天橋からの景色。
今日は真冬並みの寒さだったのですが、
雨も降ってきました。
枝垂桜が雨のようです。

渡月橋の手前にある桜。
ここの桜がもっとも満開に近かったと思います。
ご多分にもれず、ここでも多くのカメラが・・・。
桜の雲ですね。

大名庭園で桜を堪能して満足満足。
そんな小石川後楽園では、「ギャー、キャー」と、
ときどき悲鳴が聞こえます。
見えるでしょうか、写真の中央にあるレールが。
レールの手前にある東京ドームの屋根が示す通り、
庭園の隣は東京ドームで、東京ドームシティという遊園地があります。
そしてレールをジェットコースターが走ります。
だから、鳥の鳴き声とともに悲鳴が聞こえるんです。
これもひとつの現代と前近代の調和でしょうか。
何はともあれ、風流ですねぇ。
小石川後楽園とは:
江戸時代初期の1629年に水戸徳川家の祖である頼房が、その中屋敷(後に上屋敷になる)として造ったもので二代藩主光圀の代に完成した庭園です。庭園の様式は池を中心にした回遊式築山泉水庭になっています。光圀は造成にあたり、明の遺臣朱舜水の意見を取り入れ、円月橋、西湖堤など中国の風物を取り入れ、園名も舜水の命名によるなど中国趣味豊かな庭園です。
後楽園の名は、中国の范仲淹「岳陽楼記」の「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から名付けられたそうです。
国の特別史跡・特別名勝に指定されています。





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