中央アメリカの国コスタリカにあるグアナカステ保全地域は世界自然遺産にも登録されている自然保護地域です。このグアナカステ保全地域でとても深刻な問題が起こっているとか。
いきなり保全地域に指定されて狩猟、漁猟が禁止されたため、それまで猟で生計を立てていた人々は生活苦に陥ります。すると、その人達は、腹いせに保全地域に放火をするのです。
レンジャー隊は放火されたところの消火作業に追われます。そしてそこに人出が集まったところで、火から逃げてきた動物たちを密猟者は狙うのです。
レンジャー隊や保護派の言い分:密猟者たちは自然を守ることの重要性がわかってない。生態系を人間が破壊することの意味を説明してもわからないんだ。
密猟者やそこでそれまで猟で生計を立てていた人の言い分:保全地域に指定され自分たちの仕事は奪われ収入がなくなった。その分年金を払ってくれるならまだしも、ただ禁止されて自分たちは為す術がない、妻子も養えない、どうしろというんだ。→そして人によっては腹いせに放火。
言い分は両者とも真っ向から噛み合いません。
こうして、毎年放火に悩まされるレンジャー隊とそこで暮らす動植物たちでした。
コスタリカ政府、失業した人を放っておくと恨まれるのは当然の成り行きでは・・・なんとかしてほしいものです。
(BS世界のドキュメンダリー『生命の森を炎が襲う ~コスタリカ 自然保護をめぐる攻防~』からでした。)