国立新美術館
私は相変わらずアンリ・ルソーが一番好きでしたが、ルソーの作品は『戦争』と『蛇使いの女』の2点だけでした。どちらもとびきりのインパクトとリアリティでした。
ピエール・ボナールの『装飾パネル、水の戯れ』と『装飾パネル、悦び』は、私邸で飾るために描いたものなのですが、と~っても大きいのを考えると、さぞ豪邸なのでしょう。私はこの絵があると逆に落ち着かなく感じる気がします。
大渋滞の一角、セザンヌをよく見ようと思ったのですが、何かセザンヌは寂しい印象を受けます。セザンヌの性格のあらわれかもしれません。
カミーユ・ピサロの『ルーアンのボワルデュー橋、夕日、霞のかかった天気』が最近の近所の天気に見えて仕方なかったです。『白い霜、焚き火をする若い農婦』も好きでした。
アルフレッド・シスレーの『モレの橋』はおとぎの国に見えました。
エドガー・ドガの『階段を上がる踊り子』は、ドガの踊り子への優しさを感じます。
モネの『ボルディゲラの別荘』は色彩豊かで楽しい絵でしたが、他のモネの作品は、人物や建物自体にあまり重点を置いていないために、無表情というか表情が描かれていないため、幽霊のように感じてしまいます。
いろいろな絵画がありましたが、こういうメジャーな展覧会の時はいつも渋滞で先に進めないのが難点の、国立新美術館でした。