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2010年11月2日火曜日

11月の新宿御苑

新宿御苑は今日もお客さんがいっぱいです。
今回の目的は菊花壇とバラ花壇。

日本庭園では菊花壇展が始まっているとのことで、新宿門から入った私はまず日本庭園へ。
そこまでの道のりは直径一メートル以上はあろう巨木たちが何気なくですが主のように聳えています。その重さに耐えきれないのか添え木までされて枝もどっかり佇んでます。見上げると30メートルはある木々たちです。夏は良い木陰をつくってくれるのですが、この季節は湿っぽく寒く感じられ、太陽がめいっぱい降り注ぐ芝生広場に行きたくなるところをグッと抑えて第一目的地の日本庭園に向かいます。

旧御涼亭から望む日本庭園

巨木たちを超えてやってきた日本庭園は、非常に整えられた松やサツキですっかり飾られ美の世界を追求しているのがよくわかります。ちゃんと池にはコイも亀もいて、期待を裏切りません。そしていくつもの菊花壇を目にすることができました。

最初に見つけた菊花壇

乾物菊・一文字菊花壇

江戸菊花壇

大作り花壇
御苑独自の技法だそうです。

見事な菊花壇の数々を目にした後は、芝生広場を越えてバラ花壇へ。

広い広い芝生広場は歩くと膝に優しく、そこに寝転がる人もたくさんいます。メジャーリーガーが天然芝を好むのがわかります。

次の目的地のバラ花壇まで歩いて振り向くと、その芝生広場には、黄色い帽子をかぶった大勢のちびっ子がいていつの間にこんなに来たのかと驚きましたが、遠足のようです。時に芝生を転がりながら遊ぶちびっ子を見て、あんな時代もあったなあ、今やったら骨折するだろうと腰の軋みに手をやりました。

バラ花壇は左右をプラタナス並木で囲まれているのですが、そこに連続するベンチに座っているとプラタナスの大きな葉が、風の勢いに負けたものから落ちてきます。すでに落ちて乾いてカールした葉が同じく風に任せて足下を過ぎるさまは、その音とともに秋の訪れを知らせてくれます。

ベンチから見上げるプラタナス並木

バラ花壇は春に来た時ほど咲いてませんでしたが、香りのあるバラの前を通ると、よりバラ花壇らしく感じて嬉しくなります。実際には7割のバラは香りがないらしいのですが、香りもすっかりバラの楽しみになってしまいました。




最後新宿門方面に戻る前に寄った母と子の森。名前からすると随分穏やかですが、より野性味のあるここの散策路を歩いていると、探検しているようで楽しくなります。ちょっと疲れてましたが、ここでアドレナリンが出て元気を取り戻して新宿門を出ました。

散策日和の新宿御苑でした。

他に撮った画像については後日アップします。