1951年 アメリカ・イギリス映画 監督ジョン・ヒューストン
出演ハンフリー・ボガート、キャサンリン・ヘプバーン
本当だったらものすごいサバイバル劇なのに、非常に先の読みやすい展開で安心して見ていられます。展開が分かりきった映画にありがちな倦怠感もなく楽しむことができました。
ただ、ドイツ艦に手作り魚雷を放ってぶっ壊そうとするローズとチャールズに、何のためらいもないことが気になりました。こういった秘境の恋では、特に敵国の人々などいくら死んでもいいんだとの姿勢が全開です。
東アフリカで宣教師をしていた兄が、第一次世界大戦勃発に伴うショックで亡くなったとはいえ、随分短絡的な発想をするローズに見えました。もう少し躊躇したり疑問を抱くところも描いて欲しかったです(ただそうすると、重くなって楽しめない映画になるかも)。
他に何も求めず、ロマンチックな娯楽映画として楽しむにはとても良い映画だと思います。