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2010年11月8日月曜日

石和・深雪温泉

石和温泉の一角に位置する旅館・深雪温泉です。36度と50度の二つの源泉をもち、かけ流しで営業していると聞きつけたため、東京からわりと近くて源泉かけ流しの温泉を探している私は期待を大にしてやって来ました。


大きく『みゆき』と書かれた看板を目指してやってくると、古びた建物に、とても明るい女性の店員さんが接客して下さり、外湯料金1000円を払って貴重品をロッカーに入れ早速お風呂へ。

ところが私と入れ替えで帰り支度をしている若い女性二人がなにやら猫、猫と猫を探しているようなのです。すると、確かにニャオーンと猫が出てくるではないですか。ここの看板猫のようです。

このニャンちゃん、お風呂から出てきたときは、フロントの反対側にある売店から走って玄関を突っ切ってました。そしてニャオーンと再び。とてもかわいい猫でした。






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猫とも会えてすっかり気をよくしてお風呂へ向かうと、脱衣所にはおばちゃんが一人だけしかおらず、そのおばちゃんも帰るようで、お風呂は私の貸切状態。ラッキーと思って湯船の説明を読み終えると天気がいいので露天へ直行。この露天は二つの源泉をブレンドしてちょうどいい温度(私の感覚では多分40度くらい)にしてかけ流していて、ほんのり硫黄臭のするアルカリ泉らしく、入ったとたんにお湯がお肌をヌルヌルすべります。この季節は外気も冷たいので何時間でも入ってられるような優しいお湯に徐々に筋肉もほぐれ、ジワッと身体が芯から暖まるのを実感しながら30分ほど入ったでしょうか。小粒の汗が身体から出てきて爽快そのものです。ひとりで源泉の溢れるお湯に入るのはサイコーです。
こちらは内湯で、奥からは50度の熱い源泉が、手前からは36度のぬるい源泉が注がれてます。自分のニーズに合わせて熱いお湯からぬるいお湯へと移動できるのがなかなか良かったです。そしてこちらも独り占めでした。加えてシャワーまで源泉ということで、もう文句なしです。飲泉もでき、ちょっと酸っぱい水を飲むと中からも温泉成分が身体に染み込みます。

建物の外には飲用の源泉を持ち帰れるようになっているところがあるというのも嬉しいところです。私が行ったときはタンク持参の方々がおられました。源泉をこうして分けてくださるなんて、都内からでは毎日来るのは無理~と思いながら涙を飲んで、ペットボトルに水をつめて泣く泣く帰りました。深雪温泉、良かったです。源泉独り占めの至福の一時でした。