大日越の疲れを癒そうとつぼ湯へ。ちょっと離れたところにある東光寺隣の公衆浴場で入浴料を払ってから入るのだが、私が訪れたときは待ち時間なしで入れた。
公衆浴場の手前には温泉くみとり所がある。
10リットル100円だったと思う。
東光寺
つぼ湯
白濁している。
湯筒地蔵
湯筒
誰かがゆで卵をつくっている
湯筒の向こうに湯筒地蔵、隣は湯の谷川
料金所のおじさんに熱かったら水入れて良いからと言われたが、私にはちょうどよい温度で、たっぷり30分、出たり入ったりを繰り返して疲れをとらせてもらった。つぼ湯にまつわる小栗判官の室町ロマンティックストーリーは、鼻欠地蔵伝説に続いて第二段となる熊野伝説だったが、それはそれでなかなか良い話だった。隣を流れる湯の谷川の音が良いセラピー効果のつぼ湯だった。
つぼ湯のちょっと下流には湯筒があり、ゆで卵などがつくれる。温泉が流れる川は、触ってみるととても熱かった。湯の花が固まって白くなっているところもある。草履に浴衣で雪の熊野をあるく70はとうに過ぎているであろうおじいちゃんを見て、大丈夫かと心配になる川沿いだった。
この日はある民宿に泊まらせていただいたのだが、そこに向かう途中には湯峰温泉発見者の碑があった。他にも私にはわからなかったが字が書かれているという石も。
湯峰の温泉街
温泉発見者の碑
湯峰温泉はとても小さな温泉郷だ。お正月が過ぎたこの時期だと昼間もとても静かだったが、夜の6時を過ぎると街灯もなく真っ暗で、宿の看板が街灯代わりとなる。それでも地元のおじさんらしき人は湯筒に卵を入れにいっていた。
夜6時過ぎの湯峰
夜の湯筒への坂
宿はとても寒く、驚くのが窓に鍵がない。ガラスでできたふすまのような窓の向こうに網戸があるだけなのだ。エアコンを30度でつけ続けてもどおりで部屋が寒いと思ったら、すきま風がビュービューだった。そこで押入にあった二人分の布団をかけて寝ることにしたのだが、これが重くて寝返りがうてない。それでもずっしりと重い布団のなかでいつの間にか眠りについていた。女将さんが、ここは寒いからと言って熱々の湯たんぽを入れておいてくれたのだが、あれがなかったら眠りにすらつけなかっただろう。
朝8時前の湯峰
湯けむりがもんもんと出ている。