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2010年8月4日水曜日

アデロバシレウス

頭が疲れたなあと思ってゴロゴロしていると、BSで恐竜と元祖哺乳類の生き様について解説していたので、朦朧としたなかで見てました。ちょっと興味深い雰囲気が・・・。

哺乳類のもとになっているのはネズミのようなかたちをしたアデロバシレウスという動物で、その体長は10センチほど。三畳紀に誕生したそうですが、2億年以上前の話です。

その頃同じく誕生したのが恐竜たちです。彼らのなかには二足歩行を身につけてすっかり身軽に動くものも現れました。

1億5000年くらい前のジュラ紀になると、恐竜は大繁栄します。より強くなろうと巨大化したために、二足歩行が不可能となり再び四速歩行になるという事態にもなったらしいです。最大といわれている恐竜のスーパーサウルスは、その巨大な肉体の寿命が100年とも200年とも言われてます。生き物は基本的に大きくなればなるほど寿命が延びるのですね。

このような巨大化した恐竜たちに常に身の安全を脅かされる元祖哺乳類のアデロバシレウスは、生き延びるために苦心しました。そしてどうしたかというと、夜行性になり、恐竜たちが眠っている間に活動すればいいやと、なんとも賢い生き延び法を見つけたのです。

ところが夜の景色は常に違います。雲で月が隠れ、光が射さないこともよくあります。そこで夜行性の生き方を貫くべく、闇夜でもちゃんと活動できるように耳が発達しました。そして耳が発達すると、脳の大脳新皮質が発達するのでした。

ヒトは脳の9割が大脳新皮質だそうですが、それが発達するのにはこんな昔からの営みが元になっていたなんて~と、疲れて朦朧とした頭でしみじみしてました。

BS、『我らほ乳類2億2000万年の戦い 第一回 王者・恐竜のもとで~ほ乳類時代への夜明け』より。

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マリア・カラス カルメン