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2010年8月6日金曜日

白神山地

まだ幹の太くなってない都内某所のさるすべり。
花の色は鮮やかできれいです。

毎日暑いので、日本のどこかに涼しいところはないかと色々考えていたところ、北海道にでも行かない限り、東北でも仙台くらいでは東京と気温の高さはたいして変わらないことがわかり、やはり北東北まで行かないと涼しさはないことが判明しました。と言っても30度を軽く超える暑さですが。

そんなとき、BSで白神山地のことをやってるのを見ました。青森と秋田をまたがるブナの原生林で有名なところです。北東北は新幹線で行くには遠い、そしてそこまでして行ってもやはり暑い、そこでテレビで白神山地を見て少しでも涼しい気分を味わうことに。

すると、ブナにはいろいろな不思議がいっぱいなのでした。

まず、雨が降ると、ブナの木は雨水がそのまま地面に落ちるのを三分の一ほど食い止めるそうです。その際、丸みを帯びたブナの葉が一役買っています。葉の丸みのところに雨水を貯め、その水は幹をつたってそのまま木の根元へと水を運びます。なんとよくできたカラクリでしょう。針葉樹の松の5倍の水を根元に運ぶそうです。

根元から地下に入った水は、再び地上に湧き出て水たまりや沢をつくります。

雨が止んで太陽が出てくると、今度は葉から水蒸気を出して木の温度があがるのを防ぎます。そして葉から出た水分で上空には再び雲ができ、雨を降らします。

こうして、ブナの森からは常に水が溢れでているのでした。

そして、その森では蝶やカエル、蛍などが命をつないでいるのでした。

また、ブナの幹にはいろいろな種類の苔がついます。
そのため、幹は若干カラフル(という程でもないが)です。

なんと素晴らしい循環。
この効率の良さ、自分にもあればいいのにと思いました(あり得ない)。

(注:クリックすると音が出ます。)
マルタ・アルゲリッチ Bach Partita No. 2 - Verbier Festival 2008