築地本願寺・本堂
築地本願寺は本堂が古代インド仏教様式による設計で、日本で見かける多くの寺院とは趣を異にする。どっしりした本堂に入ると、ものすごい焼香のにおいに驚くが、本堂内にはたくさんのイスが並んで、近所の人なのか座って居眠りする人も少なくない。その中を、私も本尊の阿弥陀如来に参拝する。
本願寺を出て晴海通りを渡ると築地市場場外があり、多くの店が所狭しと並んで観光客の目を引く。その向こうが築地市場だ。
そこから勝どき橋を歩いて隅田川を渡る。今日の隅田川も、緑でもない茶色でもないという色をして、ややガラッとした観光船を走らせている。この独特の濁った臭いはやはり隅田川だ。
勝どき橋から
隅田川を渡って埋め立て地の勝ちどきに入ると、ビルだらけでとても人工的な香りがするのに驚く。1980年代後半から始まった再開発によるものらしいいが、まるで宇宙ステーションだ。それが月島の方に歩いてみると宇宙ステーション色がやはり続くものの、通りを少し入ると商店街あり、木造の密集住宅地が広がって下町っぽさが残る。そして月島焼きなるもんじゃのお店が数多く並ぶ通りには、修学旅行性なのか若い観光客が多かった。
もんじゃ焼きのお店
勝どき、月島と歩いた次に出てくる佃大橋から、再び隅田川を築地、新富方面へと渡る。ぷらぷら歩いているとマガンジンハウスのピンクがかった面白いビルを見つける。その後建て替え工事中の歌舞伎座を左に眺めながら銀座へと戻るのだが、ここまで出発してから2時間ほどの散策となった。この時にはもう12時を過ぎ、あちこちのオフィスから会社員が出てきて通りは先ほどよりも人が多い。それが午後になるとさらに人が増え、私のイメージする数年前の銀座に近くなり、ちょっと安心して銀座を去った。
佃大橋からの眺め
新阪急ホテルの高層ビルの向こうが聖路加病院