メゾン・ド・キミコ
神居町には産・官・学が共同で行っている化学物質過敏症患者の研究施設がある。そしてそのすぐそばには松本キミコ氏の『メゾン・ド・キミコ』という画廊がある。そこまで行くには研究所から数百メートル上ることになるのだが、この道が至難だった。
化学物質過敏症患者の研究施設
ゴロゴロに転がる雪の塊に邪魔されるも勢いで乗り越え、轍にはまるも気合いで車をおし出し、結局『メゾン・ド・キミコ』に着くまでに15分くらいかかっただろうか。除雪されているとはいえ、とてつもないサバイバルだった(旭川の人にとってはこれくらい当たり前だと思うが)。
スリムな猫ちゃん
こうして出てきてくれる
跳びかかる準備
ちょっと隠れているよう
神居神社境内
真っ白の世界
神殿
神居神社からの旭川市の眺め
神社を少し下るとお不動さんがある。外に姿を現す観音さまは、神居の人々の様々な思いを受けとめている不動の存在だ。
お不動さんの観音
このあたりには、その昔山だったところが今ではすっかりなくなったところがあるという。火山灰を運びだしてしまったからだとか。
雪でよく分からないが、ここが昔は山になっていたらしい
こちらは富沢というところの冬景色
田畑の多いところだ
アラジン
その後行ったアラジンというカフェはとても雰囲気のある落ち着いたお店だった。私はナポリタン、母はチョコレートパフェを注文したが、どちらもお店の雰囲気に合う落ち着いたお味だ。珈琲もおいしかった。神居に来られた際は、ぜひとも寄ってほしいカフェである。
ナポリタン
チョコレートパフェ
その後夜の飛行機で東京に戻らなければならなかったので、神居町周辺を散策した後の午後には旭川空港方面へと向かう。
飛行機の時間にはまだまだ早い。でも早くに空港へ向かったのには理由がある。東旭川町にある龍乃湯温泉に寄るためだ。
ここは単純鉄冷鉱泉で、お湯の色が見事なまでに黄土色に近い茶色で、水深五センチにもなると、湯船に入れた手が見えなくなるほどに濃い色をしている。高温の方の湯は、私は1分も入っていられないほどの熱さで、他の人にとっても熱すぎるのか、ほとんど人が入らない。もう一つの湯船はゆっくり入ってたっぷりと汗をかける湯温だったので、長湯したい人にはこちらがおすすめだ。駐車場がほぼ満車だったため、きっと湯船はいものこ洗いだろうと思っていたけれども、休憩室にでもいるのか思いのほか風呂には人が少なくゆっくり入れた。外にはとても小さな露天があるが、こちらは温泉ではないらしい。内風呂の温泉は循環式で源泉掛け流しではないのが残念なところだが、それでも入浴後は身体がぽかぽかになり肌のつるつる感も増したので、アクセスの良さからすると他の遠い温泉に行く時間がない際は再び利用するだろうと思う。
龍乃湯温泉
その後空港に行く前にさらに寄ったのが、旭川空港を利用する際は必ずと言っていいほど立ち寄るレストラン・エスぺリオだ。この日は来店以来初めてカボチャパフェと、リンゴと紅茶のパフェを注文したのだけれども大ヒットだった。油で揚げたカボチャが添えられたたっぷりのソフトクリームの下にはサクサクのクッキーが敷かれている。素材の良さが際だつそのパフェは、しかもお値段400円で(sサイズの場合。mサイズは500円)、驚きのコストパフォーマンスである。もう一つのリンゴと紅茶のパフェも負けず劣らずのコストパフォーマンスを見せてくれ、嬉しい驚きだった。甘酸っぱいりんごに苦みの香る紅茶シロップが混じりあい、たっぷりのソフトクリームと絡めて食べることのおいしいこと。下にはカボチャパフェと同じくクッキーが敷かれ、最後にサクサク感を楽しめるのも良い演出だ。
いい思い出をいっぱい詰め込んで、その後またまた東京へと戻った。
りんごと紅茶のパフェ