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2010年10月28日木曜日

ドミニク・ペロー

12月並の寒さで目を覚ますと、布団から出たくなくなります。寒い~。

それでも冷たい雨が降る中一念発起して行ってきました、オペラシティの『ドミニク・ペロー 都市というランドスケープ』展。私は建築家が都市をダメにするという意見に賛成なのですが、この展示を見てその考えが変わるか楽しみなところです。

ドミニク・ペローの歴史より地形という概念を重要視する点、人間が接する自然はすでに人為が加えられたもので、大地に痕跡を残すことがその関係においてもっとも原始的であると捉える点、場を作り出すことへの関心、建物が他の要素とともに都市のシルエットをつくるものでありたいとの願い、建築がランドスケープを構成する要素であり、ランドスケープとは人為によってかたちづくられるものだという意識が必要との考え方などのなかには共感するものが少なからずあるのですが(理解できなくはないがすべてしっくりくるわけではない)、実際に彼が設計した建築を模型や写真を見ると、それらを実現しているとの実感は得られず、これまで通り、高層建築嫌いは変わらぬままでした。残念。

大阪富国生命ビルについては、大阪の地下街を樹の根に見立て、立ち上がる大樹をイメージしたらしいのですが、私にはちょっと変わったビルにしか見えず、そのコンセプトを一見するだけで体感するのは難しかったです。

因みになかなかな大志を抱くドミニク・ペローはフランス国立図書館やベルリンのオリンピックプールも設計してます。

本当は日比谷公園のガーデニングショーに行くつもりだったのですが、寒さと雨でドミニク・ペロー展に変更しました。日比谷公園はこの寒さでも人が来たのでしょうか。あと数日で終わってしまう~。