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2011年3月23日水曜日

大阪散策・続き

心斎橋の大通り沿いにはカルティエなど高級ブランドのお店が目立ち、銀座のような印象だった。ところが一筋入ったところにある心斎橋筋のアーケード商店街は、原宿や渋谷の年齢層の若者たちでいっぱいだった。お店も高級店ではなく、ジーンズメイトやABCマートなどで若者向けだ。

そしてここで偉大な発見をした。ホームレスらしき人が家財道具の入っているらしいカートを押す上に、二匹の猫がいるではないか。疎開して初めての猫との対面に嬉しさが沸き起こった。実際には亀岡の大本教本部のある公園で遠目に一匹の猫を見かけたし、大阪城公園ではどう聞いても猫の鳴き声というニャーという声を二回聞いたのだが、いずれもきちんと目に納めるほどに至らなかったので、これが実質上疎開後初対面なのだ。とてもかわいくて、通る人通る人、猫好きは必ず釘付けになっていた。

その後心斎橋筋を難波方面に歩き続けると、誰も興味を示さないのだけれども随分古いつくりの建物を見つけたので入ってみることにした。お寺だったのだが、広くはない境内には誰もおらず、私一人での参拝となった。三津寺という総本山を仁和寺とする真言宗御室派のお寺で、744年創建という歴史の古さである。
心斎橋筋で


三津寺

三津寺をさらに難波方面に歩くと、大通り沿いの様子も変化して、道頓堀が見えてきた。これがテレビでよく見る道頓堀かと観光気分度が急上昇した。大阪は景気が悪いというが、若い人はとても元気だ。天王寺でも思ったが、おばちゃんもおっちゃんも不況なりに威勢がいい(から元気ともいう)。これが大阪の良さなのだろう。

その後ホテルに戻るつもりがまたまた寄り道をして、阿波座で中央線に乗り換えて大阪港まで行ってみることにした。結局終着駅のコスモスクエアまで行き、ほんの少しだけだけれども日暮れ前の海を眺めることができたのだが、波が静かでやや肌寒い港だった。難波の方からこちらまで移動してくると、途中から住宅街が広がり、大阪港界隈では高層マンションと宇宙ステーションのような高速道路と観覧車が目立っていた。
 
コスモスクエア駅から

今日一日で私が乗った大阪の地下鉄は天満橋での乗り降りを除けばどれも空いていた。ところが今度こそ新大阪のホテルに戻ろうと地下鉄に乗ると通勤ラッシュにぶつかり、つい先ほどまでガランガランだった駅のホームが人で溢れていた。そしてそれ以上に地下鉄の車内は乗客たちが、ようやく肩がぶつからない程度に立っていられるくらいの混雑ぶりだった。ただ、乗車時間が短いのでそれほど苦ではなかった。

今回はノーマイカーフリーチケットがとても役立ってくれた。噂通りのにぎやな大阪での一日だった。