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2011年4月13日水曜日

一片の花びら

近くの川では子供達が膝上までズボンをまくり上げてジャブジャブ遊ぶようになった。

風が吹くたびに桜の花びらが散り、その花びらが集団で渦を巻いて飛んでいった。偶然花びらが表現してくれた自然現象は、なかなか可憐で最後まで目が離せないものだ。

私はなんとか地面に落ちる前に花びらを手にとろうと、風が吹くたびに木の下で待ち構えるのだけれども、風に翻弄されてなかなかつかめない。5度目のチャレンジくらいでようやく一枚の花びらをつかめたときは、これは反射神経の良い訓練になると思う運動になっていた。花びらを観察すると、血管のように筋が入って、横に引っ張ると縦にきれいに破れていった。まだまだみずみずしい一片の花びらに遊んでもらって光栄だと思う。

子供たちが川に入って遊ぶ陽気だというのに、我が家の猫は座布団の上で頑なに強固なトグロを巻いて寝いている。私が一週間家を留守にしたことへの反発なのか、高齢のためにお腹が冷えないようにとの工夫なのか。いずれにしろ、何か確固たる目的の上でのトグロに見えて仕方なかった。