昨日の夜中から雨は降り、今日の朝も降り続いていた。しかも強風つきである。そして私の心はこの暴風雨のように、朝から荒れていた。
理由はよくわからないが、心が荒れたおかげで茶碗が一つ割れた。そんな時、我が家の猫は必ずコタツの中に隠れてしまうのだが、それを見て深く反省し、やや理性を取り戻すのだった。猫なくして私の理性はないだろうと思う。
雨が降ると、より放射性物質に対し敏感になり、心理的に追い詰められたのかも知れない。本当にストレスの種だが、もう若くないからそこまで神経質にならなくてもいいだろうと、どこで割り切って日常を取り戻すかの判断のしどきであると思われた。ゴールデンウィーク明けくらいだろうか。となると、あと二週間ちょっと心が荒れ続けるわけだ。つくづく悩ましいことである。
そんな悩ましい心には、シューマンのピアノ協奏曲がよく響くようだ。特に第一楽章。この楽章は、今日の暴風雨のように波打つメロディである。シューマンの唯一のピアノ協奏曲というのが意外だが、他の曲も聞いてみようと思う。