大浦天主堂からそのまま裏へ進むと、グラバー園に行けます。
グラバー園は旧居留地の異人さんらしい洋館群です。
動く歩道が坂を上がってくれるので、楽に行けます。
そこはもう花花花、至る所花だらけです。
一番上に位置する旧三菱第二ドックハウスからの眺めです。
二階ベランダからは、三菱造船所、長崎駅、長崎港とすべて見渡せます。
腹黒商人たちも、何かとここに来ては、
街を眺めて心の中でそろばんを弾いていたことと思われます。
こちらは旧ウォーカー住宅です。
徐々に下りていくと、ジャコモ・プッチーニと三浦環の像が現れます。
そうです、蝶々夫人です。
長崎を舞台にした涙のオペラの作曲家と、演者をたたえる像です。
そして蝶々夫人の「ある晴れた日に」がずっと流れてます。
北海道だったらきっと、札幌オリンピックのテーマソングです。
そこからもう少し行くと、ひときわ立派は旧オルト住宅があります。
花壇のきれいなこと。
長崎に残る石造りの洋風住宅のなかで最も古いそうです。
長崎の洋館も、昔は800ほどあったそうですが、今では70ほどとか。
なかには重要文化財に指定されているものもあり、トキのように守られています。
旧グラバー住宅も重文に指定され、大事に保存されてますが、
日本最古の木造西洋風建築が売りのようです。
要するに、よくわからない建築様式に取り組んだことが珍しがられて
大事にされているとのことです。
私も日本最古の木造私風建築にチャレンジしてみようと思います(ウソ)。
ただ、旧岩崎邸など一平方メートルあたり数十万円かけて
復旧しているのと比べると、
そのまま老朽化を待っている感を否めません。
お庭の方は、どの邸宅も西洋らしい花が咲いていて、
ガーデンに来た満足感は十二分に得られます。
修学旅行生の多い、花沢山の明るいグラバー園でした。