曇り空の旧芝離宮恩賜庭園では、サツキの盆栽が展示されてました。
そちらはいずれアップします。
浜松町駅の電車の発着案内が全部聞こえてくるほど駅から近い旧芝離宮。
周囲は文化放送や世界貿易センタービルなどの高層オフィスが林立してます。
そのせいか、園内には昼間でも会社員とおぼしき人々の姿が見られます。
ベンチが多くてくつろげる庭園なので、
そこに座ってグチを言い合ってるのが聞こえてきます。
色んな意味で都会のオアシスのようです。
海のそばの庭園だけあって、海水取入口跡があります。
こちらが海水取入口跡です。
ただ、今の池は淡水です。
海水取入口の方からまわると九尺台があり、
その奥には海面が水路状に残ってます。
そのさらに奥は今は普通のオフィスビルが並んでますが、
もっと行くと東京湾です。
九尺台から望む池方面の景色です。
近くにはシロバナシランが咲いてました。
池の方にはカキツバタが咲いてます。
根府川山というところは作庭者の藩地の小田原から運んできたという大きな石が、
ゴツゴツゴロゴロと並んでます。
枯滝というところは通り抜けができる石組ですが、
背丈以上も積み上げられているので向こうが見えません。
ヤマボウシやゆすらうめのある散策路を通り抜けると
厳かに雪見灯籠がたってます。
ヤマボウシです。
ユスラウメの赤い実がなってます。
この雪見灯籠には何か特別な畏怖のようなものを感じてしまいます。
雪見灯籠からの眺めは落ち着きをもたらしてくれる雰囲気で、
このあたりに設置されているベンチは
ゆっくり座って考えごとでもするのにぴったりです。
雪見灯籠からの眺めです。
よく剪定された松と橋、池と島は絶妙なバランスです。
とにかく石の多いこの庭園には中島というこんなところもあります。
中島です。
この庭園の景色をつくる要となるところだそうです。
霊山を模した石組みです。
この石柱は、松田憲秀という戦国武将の旧邸の門柱で、
茶室の柱用にと運ばれてきたものです。
入ってすぐある藤棚は、
木陰をつくってくれてこれからの季節はくつろげます。
最初はただの休憩所かと思って座っていたのですが、
ふと気づくと天井が葉で覆われて屋根になっていて、
藤棚なのでした。
花の咲く季節にまた来たいです。
こちらは藤棚のところに咲いていた花です。
お腹が減って、旧芝離宮の目の前にそびえ建つ汐留ビルディング一階の
「Italiana Enoteca Dara」というイタリアンレストランに入りました。
このビルで働いていると思しき人々でけっこういっぱいでした。
みなさんおしゃれなのが特徴です。
私はいちじくとゴルゴンゾーラチーズのピッザを注文しました。
いちじくのピッザというのが初めてで、
どんなものかと楽しみにしてたのですが、
とてもGoodです。
いちじくのフルーツの甘さと
ゴルゴンゾーラの独特の臭みとしょっぱさがよく合ってました。
したたるオリーブオイルがまた良かったです。
店員さんもここのお客さんたちと同様おしゃれできびきびしてました。
レストランを出て浜松町駅から山手線に乗ると、
平行して走るN700系とかかれた博多行き新幹線が見えます。
そして当然のように追い抜いていき、
ビルの向こうへと消えていきました。
人が行ったり来たりの浜松町でした。