BSハイビジョンにて「革命を起こした隠者・セザンヌ」という番組を見ました。
セザンヌといえば印象派の代表的な画家という
素人イメージしかなかったのですが、
こんな苦労人だったとは驚きました。
生きてるときは世間に全く評価されず、
批評家のみならずその辺の市民にまでミソクソに言われ、
親からの仕送りに頼るド貧乏生活。
中学生の頃から親友の作家エミール・ゾラとはその後決別。
理由が、ゾラが成功して金持ち生活を始めたのが自分と合わなかったから。
そして、自分のことをネタにしたとしか思えない小説「制作」を出したから。
しかも最後の終わり方が画家をわかってないとのこと。
そんなことがあって疎遠になってから大分たった後、
ゾラが自宅近くに来ていると知って、
セザンヌは恨みも忘れ会いに行くのですが、
途中で誰かに、
あんな敗者と会う意味などないとゾラが言っていたことを聞かされ、
そのまま帰宅。
悲しい友情の終わり方です。
二人が親しくなったのは、
中学生の頃、みんなに仲間はずれにされてるゾラに話しかけたことから、
セザンヌがボコボコにされ、
そんなセザンヌにゾラが翌日りんごを持ってきてくれたという
ほのぼのとしたお話なのでした。
セザンヌの絵にりんごが多いのはそこからきてるそうです。
七転八倒の人生です。
故郷のサント・ヴィクトワール山をよく描いたセザンヌ。
「オルセー美術館展2010 ポスト印象派」という展覧会が
今月26日から始まり、そこにセザンヌの作品も出展されるそうなので、
是非とも行って、じっくり鑑賞してきたいです。