ここ数日はエアコンなしでも過ごせるほどに暑さが弱まり、気分も少し落ち着いていた。そこで頭の働きも良くなったかと期待しながら不動産関係の書籍に目を通してみた。
医療崩壊についての本をその傍らで読んでいたために、少しは回転が良くなったかと思われた私の脳は医療への恐怖心と猜疑心に支配され、良い状態を期待できる状態からやや落ち込んだように思われたが、不動産関係の本はさらに私に追い討ちをかけた。
そして、こんな面倒なことを、よく母は一人でやっているものだと今更ながら関心することとなった。こんなことを自分がやれるかと思うと、即答で無理と答えられ、ストレスで血管が縮むだろうと予想できた。
なのにどんな甲斐性なのか、母は一人でやっているのだ。かつ、不動産経営をしながらダイエットもしているつわものである。
それはそれとして、私は私なりに生きようと思う。
今週検診の一環としてマンモグラフィ検査を受ける予定の私にとって医療崩壊の実態を読むことは、乳がん陽性判定が出たら→良い医師を選ぶ→ここで医師の選択を誤ると寿命にダイレクトに響く、という結末まで連想させ、とてつもないストレスを私にもたらすのだった。
そして結局、このストレスによりがん細胞が増えては本末転倒だと思い、考えることをやめた。
そんな私を我が家の猫はずっと笑って眺めていた。