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2011年3月3日木曜日

おばちゃんと飴

旅行代理店に行って受付の番号札を取り、自分の順番を店内の椅子に座って待っていると、目の前のテーブルの向こうにカゴに入った飴があるのを見つけた。なぜ旅行代理店に飴が、と思ったが、その後すぐにその理由がわかった。

そこそこ大きなテーブルの周囲には一人掛の椅子が6から7個並んでいて、ある程度人が座れるようになっている。そしてそこに、60は過ぎているであろうおばちゃんがやって来た。その後また一人、また一人と計3名。ついでに来た(ようにしか見えない)おじちゃん二人は椅子に座ったおばちゃんらの後ろで立ち話を始めた。そしてなんと、というかおばちゃんにとって当たり前の行動、そのカゴの飴に手を伸ばし、口に入れたのだった。

関西のおばちゃんは必ず飴をかばんに潜ませているが、おばちゃんはどうしてこれほどに飴が好きなのか。これはおばちゃんの行動学として研究に値するかも知れない。

因みにそのグループは携帯のメルアドを交換してずっと話を続けていた。昔からの知り合いなのか趣味仲間なのかわからないが、同じような帽子を被ったこの人達は、ある種気が合うのではないかと思える。

そしてこうしたおばちゃんたちはおじさんたちを引き連れ全国各地へ散っていき、たくさん貰っている年金をばらまいてくるのだろう。