午前中に胃カメラ検査を受けて、初胃カメラで慣れない私はむせてむせて涙を流しながらの10分間だったが、それでも結局は無事胃の状態を確認でき検査を終えた。
私の次の番のおじいちゃんは、一度目の胃カメラが相当に辛かったらしく、二度目となるらしい今回は鎮静剤を願いでて、そのための点滴をしていた。なかなか繊細なおじいちゃんだ。しかも嫌がるおじいちゃんが検査を逃げ出さないようお目付け役らしきおばあちゃんが隣に無言で座っていた。そしておじいちゃんが検査室に入ると、役目が終わったようでそそくさと帰っていった。
家に帰って猫におかえりの挨拶をしていると、突如激しい揺れが起こった。猫はこういう時に当たり前のように正しい判断をするものだとつくづく思うのだが、私の手をすり抜けて天井のある机や椅子の下にちゃんと身を隠す。本能の賢さはすごいと、こういうときにいつも感心させられる。
この時間も胃カメラ検査は行われているはずなので、検査の最中に地震にあった人は大変だったと思う。気弱なおじいちゃんでなければいいのだが。
その後、都内では電車が止まりバスが止まり道路には人が溢れでて、夫はその中を20㌔近く歩いて途中でなんとか復旧した電車に乗り、夜中近くによたよたで帰ってきた。
夫の話によると◯Xビルでは、この会社の防災責任者っぽい人が、ビル敷地内の芝生内に非難してきた人をこの期に及んで、入らないでください~、と他人事のように追いだそうとして、こんな時にふざけんじゃねーとひんしゅくの声を浴びたそうだ。会社に魂を売った人なのかもしれない。
被災した方々はもちろんだが、原発も気になる。