2004年に亡くなったスーザン・ソンタグの最新本『私は生まれなおしている』を3分の1くらい読んでみた。ソンタグの息子で編集者でもあるデイビッド・リーフが出版を躊躇したのもがわかる気がする内容の日記だった。
UCLA時代からのものだったと思うが、学生時代のソンタグはいたって普通の十代の若者だ。あまりに普通すぎてその後のソンタグの活躍のイメージからすると違和感が拭えない(その後のソンタグもそう知っているわけではないが。数冊著作を読んだだけ)。
よくぞそれでも出版に踏み切ったリーフさん。
でも、敢えて捨てずに残しておいたのだから、ソンタグはやはり出版してもらうつもり、あるいは出版されてもいいと考えていたのだと思う。
でもソンタグの著作を読むなら別の本からにした方がいいと友人にはすすめてしまった。