アール・デコで統一されているというこの旧邸宅は、どちらかというと妃殿下の方が熱心に取り組んで建てられたものとのことですが、実際に朝香宮家の家族が住んでいたのは短く、妃殿下は完成後半年で亡くなったそうです。アールデコがものすごく好きなのかこのお屋敷がものすごく好きなのか、とても熱心に装飾美術や朝香宮邸成り立ちのきっかけについていろいろ説明してくれました。そして一時間だったはずの説明が、結局一時間四〇分になりました。
一階は宮家のいわゆる仕事場で、国賓などのもてなしができるように設えられており、ラパンやラリックなどフランス人アーティストによってつくられてます。二階は暮らしの場となっていて、アールデコといっても若干和風です。私はこちらの和風のほうが好きでした。
ルネ・ラリックによる玄関扉
非常に貴重な一品物
アール・デコ独特の幾何学模様の照明
ラリック作の照明
噴水
食堂の照明らしく、果物