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2011年11月3日木曜日

熊本城と水前寺公園より

熊本駅で新幹線を降りてからは、市電に乗り熊本城を目指した。この日は結局市電に3回ほど乗ったのだが、偶然なのか、運転士も車掌もみな女性だったのが印象的だった。

市電にゆられて十数分ほどで、熊本市街地の中ほどに黒と白で彩られたシックな熊本城の天守閣が現れた。なかなかかっこいいお城で、そして、城内を歩いてみると、とにかく広い。

入って間もなくすると、天守閣までの道のりを石垣コースか櫓コースか選ぶことを迫られるが、私は高い石垣に引かれて石垣コースを選んだ。しかし、その高い石垣に目が行ってばかりでは足元が大変である。一段一段の石段が階段1,5個分くらいの高さがあるので、何の気なく歩いていると躓くのだ。

それにしてもこの高い石垣は、確かに江戸当時の隠しカメラもヘリコプターもない時代では、戦う上では強い見方になったかもしれない。私は天守閣に攻め行く気持ちで石垣の中を歩いてみると、先の見えない閉塞感にどこから攻められるのかと緊張感が高まるものがあった。う~ん、怖い。加藤清正が威信をかけてつくっただけのことはある。

その緊張感を携えてようやく天守閣にたどり着くと、大銀杏が迎えてくれる。そして、加藤さんか細川さんのコスプレをしたお兄さんらが観光客と一緒に写真を撮っている姿もある。

昭和35年に復元されたという天守閣の最上階である6階まで上ると、窓からは360度熊本市を一望できた。来年政令指定都市になる熊本は、城の周囲はビルが続く光景で、城の近くにある熊本医療センターの建物の大きさは人が長く生きるのに比例するかのように巨大であり、もう一つの天守閣のようだった。

この近現代都市で江戸時代のお城の姿があるのは実は違和感があると思ったが、町のシンボルとはそういうものなのだろう。

お城を出た後は水前寺成趣園に行った。

この庭園につくられた築山の数々とそれに寄り添う松は、これまで見てきた日本庭園とは一種趣を異にする雰囲気をつくっていた。東海道五十三次を模したといわれているようだが、とてもまろやかなのである。どの角度から見ても優美な松も見事だった。

久しぶりに目にする庭園美に、熊本に来て良かったと思った。




場内にたくさんある井戸のひとつ


天守閣


とても立派

天井はこう


最上階から見た熊本市外
パルコのある方

その反対側

水前寺公園




公園の売店付近にいた猫


城下町の新町付近で出会った猫たち




交通センターの地下一階で食べた『こむらさき』のラーメン
おいしかった