ページ

2010年12月20日月曜日

冬の旭岳と勇駒荘

この日は旭川市内から旭岳に向かい、勇駒荘の温泉に入りました。
途中の車窓

忠別ダム

旭岳に向かう途中には忠別ダムがあり、広大な溜池に水が貯えられています。夏に来たときは車から下りてダムの眺めを楽しみましたが、冬は寒くて、車窓で我慢となりました。

更に旭岳に近づくと、大雪旭岳湧水という誰でも持って行きたいだけ水を汲んでいける、豊富な湧水場があります。ここは東川町に属するのですが、東川ではすべてこうした地下水で生活水をまかなっているため、上水道がないそうです。すごいことだと思いました。

私も水を汲んでから旭岳の麓へと向かいました。麓では冬ならではの光景が見られます。スキーやスノボー客たちが、どんどん山から滑り降りてくるのです。どうして寒くないのかと思ってしまいますが、自分も十代の頃まではスキーをこうして楽しんでいたのを思い出し、随分月日が経って今では温泉目的で旭岳に来たことがおかしくなりました。

温泉に入る前に、せめて旭岳ロープウェーで姿見駅まで行ってみよう、そしてちょっとでも冬山を歩いてみようと思い、私たち以外ほぼ全員スキー・スノボー客というロープウェーに乗って、姿見駅を目指しました。スキー・スノボー客達は、スポーツをするだけあってとても活気があり、賑やかな車内でした。

姿見駅からスタート地点へと歩く人たち

スタート地点からの眺め



姿見駅に着き、冬山がどんなものかと外に出てみると、出た途端に駅内に戻りたくなる寒さでした。どうしてこの中をこの人達は滑っていけるのかと思いながら、スキーやスノボーを担いでスタート地点まで歩く若者たちの後を追って雪山を歩いてみましたが、雪に埋まるは寒いわでやはり限界。若者たちが涼しい顔をして滑っていくのを後に姿見駅の反対側のコースにも行ってみると、こちらはもっと足が埋まり、そんなことでてこずってるうちに身体はどんどん冷えてきて、これが吹雪いていて道がわからけらば大変だろうと、雪山で遭難する現実を身にしみて実感しました。

姿見駅内の無料休憩所で暖をとっていると、20分に一本走るロープウェーが次から次へと人を乗せてきます。スキー・スノボーが多いのですが、中年と思しき方たちも足の裏にカイロを貼ってかんじきを履き、雪山に登って行きました。随分とタフです。

そんな雪山の光景を楽しんで(ほとんど休憩所にいただけ)、上りに比べてグッと人の少ない下りのロープウェーに乗り、麓へと下りました。そして最大の目的地である勇駒荘へと向かいました。

ロープウェーからの眺め


スキーで滑った跡が沢山です。





川が流れてます。

何かと評価の高い勇駒荘。今回は1500円で三段弁当に日帰り入浴つきプランというのにしました。その手続をしている最中も、フロントロビーの立派さに驚きました。ついで日帰り入浴者用のレストランでお弁当が出てきて(セルフサービス)、その豪華さとおいしさにまたまたびっくりしました。柔らかいお肉にアツアツの湯豆腐、お味噌汁も程よい塩加減で、デザートの牛乳プリンだと思うのですが、これがまた美味しいんです。これに温泉がついて1500円とはお得です。


ロビー
フロントの前にある飲泉場
自由にもって帰れます。 
三段弁当 
三段のところを開くとこうです。

食後しばらくまったりして消化を待ち、温泉へ。この温泉がまたすごいんです。内風呂はものすごく天井が高くて開放感があり、日帰り入浴用には二種類の温泉が用意されています。手前にあるのが正苦味泉というお湯で、ぬるいお湯のため長湯するのに最適です。そこでじーっと身体があたたまるまで入ってから、種類の違う温泉が注がれているという露天風呂へと向かいました。こちらのお風呂は正苦味泉より熱めで、冷たい外気のなかではこれくらいがちょうどいいかと思いました。お風呂には湯の花がものすごい量舞っていて、これで温泉効果がないわけがないと思いながら、目の前の白銀の世界を眺めました。

宿泊者用に別の施設があるそうで、そちらは+1500円払うと入れるそうです。次は宿泊で来たいものだと旭岳登山を念頭に置きながら勇駒荘を去りました。とてもコストパフォーマンスの良いランチと温泉でした。