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2011年6月5日日曜日

刷り込み

持病の悪化のためと思われるが、首から肩にかけての凝りがひどいのでなんとか血流をよくしようとウォーキングをしたり腕立て伏せをしたり、ストレッチマットをつかって背中のストレッチを試みたりしたがさほど効果が得られず、エゾウコギの焼酎漬けを普段の3倍飲んでなんらかの変化を期待した。すると功を奏して昨日はわりと快適に過ごせたのが、今日の朝も調子にのって普段の2倍飲むと、飲み過ぎだったようで眠気がとまらず、しばしフラフラするのだった。

それでもなんとか気をしっかり保って大分前に母から送られてきた100グラムほどのルバーブをジャムにする作業に取り掛かった。と言っても、三温糖と白ワインに一晩つけるためにルバーブをきれいに洗って2センチほどの長さに切って、後はルバーブの半分量の砂糖をまぶし、ワインに浸しただけではあるが。

半年以上前に山梨の石和温泉に行った際に買ったモンデ酒造の「2010デラウェア」というずっと飲む機会に恵まれなかった白ワインをようやくこのほどのジャム作りで使うときが来た。試飲した際おいしかったので、普通に飲むのを楽しむために買ったワインだけれども、夫は酒が飲めず、私もエゾウコギでふらついているくらいなので、なかなか消費がすすまぬ日々が続いていた次第である。

酒も飲めず、14年共に暮す猫には「ゴハンをおくれ」の催促の時以外は見向きもされない、食べることだけが楽しみの寂しい人生を送る夫は、悪玉コレステロール値を下げるべく、今日も低脂肪ヨーグルトを買い置きしたり、豚の挽肉などはコレステロール値を上げるのでかわりに魚を食べようと、魚の缶詰を買い置きしたりと、寂しいながらも食べることと健康管理に余念がないのだった。

北海道で不動産経営をしながら同じく一人寂しく暮らす母は、夜になっても眠れないと、大好物の干し柿を幾つか食べて満腹になるとようやく眠れると言い、そのために5㌔太ったと嘆いていた。夫も私が家を留守にすると、寝付きが悪くいつもより多く食べて、数日後に私が帰るときには例外なく旅立った時よりやや太っているのだった。

そして、我家の猫だけが私が家を留守にすると食欲が減退して痩せてしまうのである。私は当然のように、ぶくぶく太っていく母よりも夫よりも、猫のことが心配になる。それは幼い頃、三人姉妹の末っ子である私は母に、末の子はわがままになるから猫を妹だと思って可愛がりなさいと言われ、それ以降猫は可愛がって世話するものとの刷り込みがいまだきいているからかも知れない。

私は猫といるのが幸せなので、その刷り込みに疑問を持ったことはない。