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2011年8月14日日曜日

秘伝の味

私が住むマンションのコンクリートが日に日に太陽の熱を吸収して昼も夜ももんもんと熱気を放つのでエアコンの設定温度を毎日一度ずつ下げざる終えないなか、北海道の母より夏野菜が届いた。ナス、ゴーヤ、きゅうり、ピーマン、赤・青しその葉、とうがらし、すいか、メロン等々。

そして、届いた野菜でつくれと言わんばかりに野菜到着の前日にメールで、なすとシソを使った保存食レシピが私の元に送りつけられ、私は今日、我が家の家庭料理を母から子へと引き継ぐべく、調理に取り掛かった。

母から送られたレシピは、
「材料  チソの葉200枚
      なす 大 10~15 小20本くらい
      ナンバン 20本くらい 
      胡麻   300gくらい
      ごま油 200~250g

      酒    400~500cc 安いのでよい
      みりん    同
      味噌   1k~1,2k
      黄ザラ  800g  お好のみで
      酒粕   一握り  風味が出る

        作り方 1 チソはごみを取るように洗い20枚くらいを
            一回ぶんとして 5ミリ角位になるべく小さく切る          

             2 なすは 4分の一を5ミリ厚さに切る

             3 ナンバンも5ミリ

             4 ごま油150~200c入れた圧力なべに切った材               

               料を入れよく炒める

             5 酒 みりん 味噌 砂糖 酒粕の順で馴染ませな 

               がら入れる 

             6 焦げ付かないように弱火で 時間をかけ馴染ませ  

               ていく  胡麻を入れて馴染ませる 

             7味を調え一晩置く もう一度火を通し味見して保存

         大きい圧力がまに3分の2か5ぶんの3の量に成る」  
           
         以上である。
 
野菜の大量さに気おされるが、調理に取り掛かると、野菜を油でいため始めたところでどんどん野菜の量が減り、その後酒、みりん、大量の味噌、大量の砂糖、大量のゴマを加えても、確かに圧力鍋の3分の2程度におさまった。
 
そして一通り味をなじませたところで味見してみると、いつも母が送ってくれる味噌煮と変わらぬ味に仕上がっているのだから面白い。実家の家庭菜園の野菜がこうして味噌煮に変わり行く過程にすべてかかわれるのは、収穫のありがたみをつくづく実感できて楽しいものだと思った。
 
今年は母から送られてきた食材でルバーブジャムをつくったり、こうして味噌煮をつくったりと、調理するのみで終わったが、いずれ種植えから収穫、調理と、すべてやりたくなるだろう。これが血が騒ぐというものなのかもしれない。なんだかんだいって血は争えないのかと思う瞬間である。
 
今回の味噌煮だが、今ガスコンロで寝かせているのを明日一煮立ちさせて、冬に向けて保存しておこうと思う。
 
昔の人が収穫後に祭りをやることが自然な流れなんだと実感させられた味噌煮づくり体験だった。