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2010年6月15日火曜日

ぜるぶの丘 北海道   

上野ファームからぜるぶの丘までの風景です。


稲田の緑と、残雪の大雪山連峰はこの季節ならではです。
夏と冬の混在風景です。
北海道に来て私が新鮮に思ったのは、
普通の家に藤の木があることです。
都内だと、寺社仏閣か庭園にでも行かないと、
なかなか藤は見られません。
都内で十分藤を見られなかった為に、
関東より一ヶ月遅れで北海道の藤を見られて
なんだか得したように感じました。

ぜるぶの丘はまだ花が咲き誇ってるというほどではありませんが、
十二分に目を楽しませてくれます。


一番下の花壇です。

丘を上ったところから撮った景色です。
オレンジ、黄色、ショッキングピンクの花々が、
きれいに列を作ってカーブしながら連なる様は、
ちょっと無力感に襲われる亜寒帯の大地でも、
これだけのことができて、楽しく生きていけるというものを教えてくれます。


丘一帯がガーデンになっていて、池があったり、
盆栽のように手入れされた木が植えられていたり、

木陰をつくる休憩所があったりするのを見ると、
人間の場所であることを実感するのですが、
それとともに、ものすごい声で鳴くセミやら鳥やらがいたり、

そして何より遙か遠くに望める雪をかぶった山々の連なりを見ると、
やはり、どんなに広くても、ぜるぶの丘は人間のガーデンであり、
単に間借りさせてもっらているように感じられ、
それでいて、もともとある勾配を削ったりすることなく、
ありのままのかたちでなんとか人間の求める美を生み出していることに、
賞賛せずにはいられません。

これこそ、本当に北海道の良さであり、
勾配する大地と共生する一つのあり方だと思えました。

丘の一番上まで上って遠く大雪山の方を見ると、
なだらかな丘が大きな波を打って続きます。
乾いた薄い茶色の土は、乾いた空気と重なると、
よりさわやかできれいです。
そして、そこに咲く花を引き立て、大自然を引き立て、
山の雪の白、雲の薄く灰色がかった白を際だたせます。

上野ファームでもそう思いましたが、ぜるぶの丘でも同じく、
ここに来て良かったと思いました。
中国人は、東京、京都と行くと、
三番目には北海道に行きたがるそうですが、
その理由がよくわかる風景です。