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2010年6月14日月曜日

十勝岳 北海道

この日は旭川から富良野を通り十勝岳温泉へ。
途中上野ファーム、ぜるぶの丘、ファーム富田と寄ったので、
十勝岳に向かったのは4時過ぎでした。
風のガーデンにも寄りたかったのですが、
受付を過ぎていて入園出来ませんでした。
パークゴルフ場になっているところのずっと奥に
風のガーデンはあります。
雑貨等いろいろ買い物できる所もあります。
一つ一つが小屋になっていて、散策しながら買い物を楽しめます。

このようになってます。
目の前は新富良野プリンスホテルです。

というわけで、4時頃に富良野を出て十勝岳へと出発です。
十勝岳を上る山道は中古歴10年の車にとって過酷らしく、
徐々にスピードが出なくなり、
最後急なところでは17キロしか出なくなりました。
それでも頑張ってくれた車ちゃん、
私たちを無事十勝岳温泉まで届けてくれました。

道中ではキタキツネが私たちを驚かせると共に喜ばせてくれました。

車から望む十勝岳は、近づくにつれだんだんと印象が変わります。

美瑛あたりから見える大雪山連峰は
とても雄大でこれぞ大自然と信じさせ、
とても手の届かない、手のつけられない厳しさを感じさせます。

実際、十勝岳を上っていくと、山肌に野生味が増していくのを感じます。

溶岩が赤みがかった山肌をつくり、
その上に苔のように生えて見える植物たち。
そばで見るときっと違うはずなのに、
遠くからだと苔のジュータンのようです。
苔くらいにしか植物が育たないと思えてしまうのです。

雪がまだ至る所に残る山は、十勝岳温泉の駐車場にも雪が残り、
雪解け水が今現在も私の足元を流れることに、
十勝岳の大自然の一角にいる充実感が得られます。
(画像の白い幹の木はダテカンバです。)
しかし、頂近くに行って見る十勝岳は
(十勝岳温泉から見ているだけですが)、
最初は猛々しく、けれども、しばらく見ていると優しく見えてきます。

いろいろな植物が生えていることがよくわかってくるからかもしれません。

溶岩が波打つ地形は、生き物のようで、
実際、煙がわずかですが出ていることが、
まだまだ活火山であること、生きていることを示します。
それは人間を含む動植物にとって確かに脅威ではありますが、
その熱が我々に豊かさをもたらしているのも事実です。

そして溶岩の栄養から植物は元気に生えてきます。
温泉は動物の身体を癒してくれます。
間近で見る十勝岳から出る煙は、噴火の脅威と共に、
それを上まわる安心感、
それは銭湯の煙突のように身近な安心感を私にもたらしてくれました。
(たとえの古さで年がバレる。)

山の空気は上川盆地の底よりも更に澄み切り、
身体を元気づけてくれます。
大地の栄養を十分堪能したところで帰路にたちます。

ちょっと下りると吹上の湯という露天風呂があります。
ここは混浴らしく、女性は水着を着てました。




露天風呂のすぐ横にはこうして滝が流れてます。
十勝岳の滝らしく、ジャーーーとすごい音を立てて流れてます。
他に音のないなかでの滝の音は、足がすくむ感じです。

すっかり盆地の底まで下りてしまい、
平らでまっすぐな道路を走っていると、
夕日がとてもきれいなことに気づきます。


まん丸く、日の丸が地平線にゆっくり沈んでいく様は、
何にも増して自然そのものでした。
自分の手の届かないモノがここにもあるという当然のことを、
こうして実感をもって気づくことができた十勝岳のドライブでした。
ずっと運転してくれた母に感謝です。

この日はエスペリオとタギージョというところのソフトクリームを食べました。
どちらもおこっぺ牛乳を使用しているのですが、微妙に味が違います。
甲乙つけがたい美味しさですが、エスペリオの方が甘みが強く、
タギージョのほうは、同じようにコクがあっても甘さは若干控えめです。

エスペリオで食べたハンバーグとステーキも美味しかったです。

熱々の鉄板にのって出てきました。