京都にある本館に行きましたが、穴場の美術館だと思います。メインの観光ルートからはちょっと外れていて、京都駅から結構な時間バスに揺られて行きました。普通の住宅地のなかにポツンとあり、人通りも少なく、館内はガラガラを通り越して、桜シーズンでホテルはいっぱいという季節でも、客は3~4人です。京都でこんなにゆっくりと見物できるところは珍しいと思います。因みに、分館が東京にあります。
常設展は住友家が収集した中国の青銅器の数々で、紀元前17世紀のものから揃ってます。その古さに圧倒されますが、当時にしてこの技術があるのかと、中国の文明のほどを見せつけられます。
祭祀用具から日用品までいろいろなかたちで用いられていた青銅器。それぞれの緻密さもすごいのですが、何百年とかけて変化していくその種類や文様を比べてみるのも面白いです。食器や楽器に用いられたりと、時代と共にそのニーズがどんどん変化するのがとても興味深かったです。