1052年に、藤原頼道も極楽浄土を夢見て宇治に平等院を建てた。すぐそばを宇治川が流れるそんな平等院を10年ぶりくらいに訪れてみた。
境内には今まで私が見た中で最も大きな藤棚があり、淡い香りが漂っていた。50センチ以上はあろうかという藤の花が一斉に風にそよぐ様はとても優雅で、多くの人が見入り、カメラにその姿をおさめていた。
連日に渡る京都観光のために頭も足もフラフラで、鳳凰堂の極楽浄土の世界をじっくり満足行くまで鑑賞するには至らなかったのが残念だったが、鳳凰堂から阿字池を望むと向こうに仏得山や朝日山が重なり、見事な借景になっているのがとても良い目の保養になった。黄緑色や黄色に色づいた山々と庭園内のサツキの白や赤、ピンク、そして藤棚の紫は、疲れた私には、細工の細かい仏像よりも目に優しく映った。
とても藤棚のきれいな5月の平等院だった。
宇治川
平等院の藤棚
鳳凰堂
阿字池のハス
鳳凰堂からの向かって左側の阿字池
こちらは右側
参道にいた三毛猫