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2010年3月21日日曜日

旅その一・道東旅行 四泊五日










二月の雪まつりが終わった頃の旅行です。

<道東旅行一日目>
千歳空港が近づいて、
家が転々と離れて位置する大地を見たとたんに、
故郷に帰ってきたと血が騒ぎます。
こんなに遠くに来たのに不安もなく嬉しさでいっぱい、
それが故郷というものなのでしょうか。


スーパーおおぞらに乗り、
南千歳から帯広へと向かうのですが、
数年前に来た時よりも人々に活気がなく感じます。
不況のあおりがこんなところにもでているのでしょうか。
南千歳から帯広近くまでは、家がありません。
大自然がずっと続くだけの中、
それでも電線だけは続き、
人間の営みが続くことを知ることができます。
電線がなければいい景色なのにと思うところですが、
この汽車が走ること自体、大自然を切り開いているんですね。

帯広に着くと、外が寒くてすぐにホテルに入ってしまいました。
観光どころではなかったことに、
ああ、私は本当にほっかいどにやんなのかと疑問を抱きました。











<二日目>
今日は帯広から特急スーパーおおぞらに乗って釧路に行き、
そのまま快速に乗りかえて厚岸、根室に向かい、
釧路に戻ってくる旅程。

何もないというのを見るために根室まで行ってきたらと
母に(?)なことを言われて根室行きを決めたのですが、
何もないというのは人工物がないということで、
大自然はそのまま残っているではありませんか。
エゾシカを20頭は見たと思いますが、そのたびに感動。
(写真ではシカが小さすぎて見えないかもしれません)。
もこもこの狐もいましたが、
猫のようでかわいいと思いました(全く違う)。
ああ、こんな自然では生きられないと車中考えていたのですが、
生きている動物がいるのを見ると、
どこででも生命はあるのだと実感し、
視野の狭い自分に愕然としました。

帯広よりも、釧路の人の方がやる気があるよう感じましたが、
都市が大きいとはこういうものでしょうか。

根室から釧路に戻る途中、
夕方五時半過ぎに外は真っ暗になり、
車窓も楽しめなくなったなあと思い始め、
曇ってなければ星が見えるはずなのになどと・・・。
が、突然電灯が等間隔で光はじめて、
どこかの町に入ったことを知らされます。
どんなに僻地でも、
最西端の根室まではいくつもの町でつながっているんですよね。
でも、電灯は駅から汽車が走り始めるとすぐになくなり、
町の小ささを物語ります。
ここでも生きている人がいることを知らせる明かりは、
東京のビルの明かりとは全く違う印象を与えてくれました。

<三日目>
釧路から網走に向かう釧網本線。
たった一両の各駅停車は、ほぼ満席で、
季節列車の出着する
川湯温泉や知床斜里などでは乗り降りが激しく、
立ち乗り客がでるほどです。
こんなローカル線が混むなんてと思いましたが、
一両だから混んでいるのだとも思いました。



網走までの途中、またまたエゾシカがたくさん。
今日こそちゃんと撮るぞと意気込むのだけれども、
わりとちゃんと撮れて(自分のなかでは)、
収穫収穫とようやくほっとしました。
やはり野生の動物をみるのは格別の感動です。


網走にて、砕氷船おーろらにのると、
オオワシが遠くに三羽見え、
二羽が飛び立ったときには、その飛ぶ姿にまた感動。
自分が都会の養殖人間生活をしていて感じるストレスが、
一気にぶっ飛びます。
大自然で生きるって、
あんなふうに生き生きと大胆に飛ぶんだなあ。
そして、それはオオワシには自然なのに、
私には大胆に感じてしまうだけなのだと思うと、
余計に養殖生活が思われて・・・。
大自然のエネルギーを時々もらわないと。


<四日目>
一人旅をしていると、同じく一人旅の人、
あるいは出張などで一人で移動している人と隣席になれば、
おもむろに話し始めることがしばしばあります。
似たものを感じて親近感がわくと、更に会話がはずみます。
どこを旅しても、
地元の人は一人旅の人にはよく声をかけてくれる気がします。
そんなわけで、旭川までの車中、
隣の会社員の男性と、
ずっと北海道の景気について話すのでした。



網走から旭川までの車窓では、
網走湖でワカサギ釣りをする姿がたくさん見られ、
エゾシカの足跡と思われるものが
雪原のいたるところにありました。
来年来ても10年後に来ても、
ワカサギを釣り、
同じくエゾシカとその足跡が見られる
自然環境であってほしいです。

旭川に近づくとだんだんと吹雪いてきました。
今日も母は雪かきをしているのだろうと思うと、
ああ、老体に鞭打って、全くと思うのですが・・・。
とある病院で、母は、
〇〇さんは、〇〇市内で
一番雪かきする女性だと言われたとか・・・。
そして私がその血を引いているとすると、
私も雪かき女になるのか・・・恐ろしい。


<五日目>
世界的に大人気の
(少なくとも中国の知り合いが中国でも人気と言っていた)
旭山動物園に行って参りました。
20年、30年前のひなびた姿を知っている私は、
その盛況ぶりに驚くばかり。
テレビや新聞ではすごいと聞いていたけれど、
こんなふうに様変わりしたとは。

その時撮った画像、
それ以外の道東で撮った画像は
以前のページでアップしておりますので、
よろしければそちらをご覧下さい。↓
http://esutaisis.blogspot.com/2010/03/blog-post_2333.html
http://esutaisis.blogspot.com/2010/03/blog-post_20.html
http://esutaisis.blogspot.com/2010/03/blog-post_6958.html
http://esutaisis.blogspot.com/2010/03/blog-post_21.html
http://esutaisis.blogspot.com/2010/03/blog-post_1585.html
http://esutaisis.blogspot.com/2010/03/blog-post_1230.html

五日間、北海道を満喫し、
旭川空港から羽田に着くと、景色は一変。
ネオンネオンのビル群です。
さあ、またまた都会の生活が始まります~。