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2010年10月17日日曜日

シルクロードの終着点

遅めに起きてみると、テレビではメジャーリーグの白熱したプレーオフが放送されていました。サンフランシスコ・ジャイアンツ対どこだったか。なんだなんだと番組表をチェックすると、夕方からはアメリカン・リーグの試合が放送予定になっているではないですか。昨日はヤンキースが勝ちました。昔AーRodファンだった私は未だに心のどこかでAーRodの所属するヤンキースを応援してしまいます。

その後衛生第2にチャンネルを移すと遷都1300年に因んで奈良から生放送をやってました。平城宮跡やら興福寺やら、カメラがあちこちに飛ぶその放送を何の気なく見ていると、ゲストの誰かが奈良がシルクロードの最終地点と言い出しました。

以前読んだ大矢邦宣著『平泉 自然美の浄土』では、平泉がシルクロードの始まりだとあったような気が。一体どちらに信憑性があるのか、彼らほど研究してない私は判断できませんが、言ったもの勝ちとも思えるところです。どちらの町も権力の象徴のように大きなお寺があり、私が今年行ってきた印象ではどちらも穏やかで落ち着いた町で、田園風景も美しいです。

集英社文庫の『失われた時を求めて』を再びはじめから読み始めてますが、今80ページくらいまできました。喘息だったプルースト自身がそうであったように、語り手の主人公がお母さんに甘える幼少期が思い出されて語られています。そして副題に『スワン家の方』とあるように、ユダヤ人でブルジョワのスワンとのかかわりがこれから展開されようとしてます。

何度読んでも面白い『失われた時を求めて』でした。そして漫画『動物のお医者さん』のように、どこから読み始めてもおもしろいです。

テレビでは6時間生放送という遷都1300年番組が続いてます。明日香村の田園には観光客が沢山きているようです。黄色い稲穂がまだ紅葉しない緑のなかで際立ってました。私が東大寺のお水取りを見に奈良に行ったときは連日雨でしたが、今日は晴天。観光日和のようです。