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2010年5月5日水曜日

泥棒成金(映画)

1955年 アメリカ映画
監督アルフレッド・ヒッチコック
出演ケイリー・グラント、グレイス・ケリー

(以下ネタバレ含みます。)
猫好きの方必見です。
本物の黒猫がちょこちょこ登場してくれます。

ケイリー・グラント演じるジョン・ロビーは、
戦前「猫」と呼ばれた宝石泥棒で、
リヴィエラで呑気に暮らしていました。
自然のきれいなところで、
地中海性気候らしい色彩を楽しめます。

なのに、泥棒活動を再開したという情報が流れて大わらわです。
そこで、第二次大戦中の脱走仲間で、
現在レストラン経営をしているベルタニに相談に行きます。

そんなこんなのなか、
グレース・ケリー演じる富豪の娘フランセスと出会います。
絶世の美女登場です。
いろいろなファッションに身を包むグレース・ケリーは、
映画の中でも当然人目を引いてます。
そして、ジョンはイチコロです。

ベルタニのレストランで働く男の十代の娘がジョンをめぐって、
フランセスを中古呼ばわりするシーンはおもしろいです。
グレースが中古だったら他の女はポンコツよ~。

お金持ちのフランセスは、お金で買えない男をお望みのようで、
ジョンを好きになり、いろいろ調べて
宝石泥棒の「猫」だったことを突き止めます。

そんなとき、フランセスの母の宝石が盗まれます。
フランセスはジョンを疑い、
せっかくいい感じの恋愛ムードだったところに亀裂が走ります。

ジョンは必死こいて真犯人を突き止めます。
すると、なんと、黒幕は旧友ベルタニだったのです。

何はともあれ、ジョンの濡れ衣ははれ、フランセスの信頼を取り戻し、
二人は結ばれましたとさ。

というベタな話なのですが、とても面白い映画です。
ヒマ人まる分かりのコスプレパーティー(仮装パーティ)も、
ヒッチコックのわざとらしい演出だと面白いのです。
ところどころで色とりどりの花が出てきますが、
映像にアクセントを与えてきれいです。
ケーリー・グラントは当然男前。
そしてなんといっても、グレース・ケリーが美しすぎます。
まあ、グレース・ケリーだから・・・。

ヒッチコックらしい、安心して楽しめるサスペンス映画でした。

グレース・ケリーは『喝采』でアカデミー主演女優賞を受賞しましたが、
一代で富裕層に這い上がったグレースの父は、
彼女の女優としての仕事を一度も認めなかったそうです。
その後グレースが女優業を辞めて
モナコ公国レーニエ大公妃になったのは有名な話です。