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2010年5月28日金曜日

「ハムレット」 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー

BSハイビジョンで放送されていたロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの
「ハムレット」を見ました。

ハムレットなんて分かり切ったストーリーで、
今更見てもつまらないんじゃないかと思ってましたが大間違いでした。

グレゴリー・ドーランの演出、とても良かったです。
モダンな感じで、古い時代の物語とは思えません。
廃校になった学校を使用して撮ったとのことです。

名ゼリフ連発のハムレットですが、
やっぱりよくできてるストーリーだなあと感心しました(言うまでもない)。

父を叔父に毒殺されたハムレットの復讐劇ですが、
恨みに次ぐ恨みの連続。
そしてその恨みが次から次へともたらす「死」。
最後は母、恋人オフィーリア、そしてハムレットも死にます。

愛と憎しみと悲しみが交錯してめちゃくちゃなのに、
無理なくちゃんとストーリーが展開していきます。
誰に感情移入するというより、物語に入り込ませてくれます。
人生のいろんなシーンでああ、「ハムレット」にこんなとこあったなあ、
と実感できるような、身近でかつ奥の深いお話に、
グレゴリー・ドーランは感じさせてくれたと思います。

とても熱中して最後まで観ることができました。