ページ

2010年4月5日月曜日

六義園 春

初めて行った六義園は雨でしたが、
二度目の六義園も雨でした。
今日は母と共に巡りました。














有名すぎるほど有名な入り口すぐの枝垂桜。
花びらが大分散って地面が雪のようになっています。
桜の幹の黒と花の薄ピンクのコントラストが印象的でした。
梅の季節に来たときに、
是非とも花が咲いた時のこの枝垂桜を見たいと思い、
必ず見に来よう思ったのですが、
念願かなって散り際のところを見に来ることができました。
感激もひとしおです。
枝垂桜はうわー、咲いてるー満開だー
というような豪快な咲き方ではないのですが、
本当に雨が降るように、しっとりと咲くんです。
枝を支える木がまた枝垂桜のしっとりとした重みを
感じさせます。





日本庭園には自然の名所を模して造られる箇所が多々ありますが、
六義園は、入った途端に人工的なものを感じさせない、
自然と一体になれるような優しさのある庭園だと思います。
ゴロンと巨大な石があったり、
急に鮮やかな花々が視界に入ってきたりと、
いろいろなところにいろいろな工夫を凝らしていますが、
それでも自然に感じます。
庭師の腕の見せ所です。
でも、本当は手に入らないものを求めているだけなのかも・・・。
権力あるが故に、手に入らないものでも手に入れてやるという
さらなる権力欲がわくのかもしれません。
権力の誇示の始まりでございます。
でも、庭師やその他の労働者たちは、
その権力者の意志を見事に汲んで、
この六義園をつくりました。
その仕事ぶりに拍手です。



亀もいますよ。

コイが滝うち際に集まってます。
カラフル~。

妹山・背山を望む眺めです。



六義園が都内でも屈指の大名庭園といわれることに
納得の方は多いと思います。
悲しいとき、嬉しいとき、
どんなときに来ても、
その気持ちにこたえてくれる懐の深い庭園ではないでしょうか。
植物や池や石の配置だけで、これだけのものがつくれるというのが
人間のすごさなのかもしれません。
日本文化も捨てたものではないですね。
そしてコンクリートジャングルをつくれるのも人間のすごさ。
いいか悪いか別にして、あらゆる意味で、ある意味すごい。
そんな人間の能力を見ることができたと思います。
木々が生い茂っている小道などは特に地面が土のために
雨の日は滑りやすいですし、靴も汚れます。
しかも一周すると最低でも30分から1時間はかかりますので、
シューズ選びは大切です。