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2010年4月28日水曜日

浜離宮恩賜庭園

都内に残る大名庭園の一つ、浜離宮恩賜庭園に行ってきました。

藤棚では、紫の花が徐々に咲き始めてます。

朝日新聞を望む藤棚です。
浜離宮恩賜庭園のすぐそばには朝日新聞や、電通などの高層ビルが
空に向かって伸びてます。

庭園に入ってしばらく歩き、海側に出ると、潮の香りが風にのって流れてきます。
広々とした海とともにある庭園です。
時折船の汽笛がなり続けるのが聞こえてきます。
でも、そのもっと近くからは、鳥がチュンチュン、カーカー、ピヨピヨと、
それぞれに鳴く声が聞こえてきます。

墨田区に建つ東京スカイツリーが、川面に映る影も売りとのことなので、
今回は、浜離宮恩賜庭園の池に映る橋や木々、花、高層ビルを撮ってみました。








後方のビルもちゃんと水面に映ってます。
水面をほのかに揺れる風景。
浜離宮のこういう光景も美しいものです。
ついつい深呼吸したくなる、浜離宮でした。
 
江戸時代には、大名屋敷に由来する庭園だけでも1000近くあり、後楽園、六義園なみの庭園が300近くあったそうです。旗本や寺社を加えれば、その数は数千にもなったそうです。
ガーデンショーどころではありません。江戸はお庭だらけなのでした。
東京タワーや都庁の展望台、世界貿易センタービルの展望台などから眺めると、今の東京は、所々に小さな森が点々とあるように見えます。それは皇居だったり、新宿御苑だったり、明治神宮だったり、芝公園だったり、浜離宮恩賜庭園だったりします。
それらの森は、高層ビル街を突然分断して、不思議な都市の光景を見せてくれます。
建築家が都市を駄目にするとよく言いますが、それらの庭園は、特別名勝などに指定され、建築家の手からしっかり守られているのでした。