新宿伊勢丹4階に陣取るキハチカフェ。
アナスイやD&G、コム・デ・ギャルソンなどのブランドが並ぶフロアの一角にあります。
この不況続きの中、いつ行っても5~10人くらいは並んでいるのですが、今日もやっぱり並んでました。恐らく客の90パーセント以上は女性であろう、いかにも婦人服フロアらしいカフェです。
内装はブランド服売場に通う女性が好むように、ちゃんと仕上げています。小さめの額に入れられた抽象画のような絵。中央には棚の上に一メートルほどはあろうかという花束。旧岩崎庭園の洋館を思い起こさせるようなレトロな壁(ちょっと、いや大分大袈裟)。そして照明の色も真っ白な蛍光灯ではなく、オレンジがかった色を演出してます。
そんなちょっとした、女性の気晴らし贅沢空間、キハチカフェ。店内に入ると女子校のような賑やかさ。一人で来てる人は当然静かですが、二人以上のグループは、話に花が咲いて止まらない。
でも、都心のカフェにしては隣とのテーブルの間隔が広いため、話し声はあまり気になりません。中央にある花を生けた台が取るスペースも、声をためないためのいい装置になっているのではないでしょうか。
今回の注文は月替わりサンドの
「ボンレスハムたっぷりのミックスサンド」
1470円です。
私はサンドよりも真ん中のポテトが美味しいと注目してしまったのですが、サンドも値段相応のいいお味です。でも以前食べた「エビ、アボガド、トマト、ルッコラのサンド」の方が私は好きです。後者の方が、多様な味を楽しめたと思うので。前者の方は、想像していたよりシンプルなお味でした。
どこも経営が大変な飲食業界にあって、行列が絶えないキハチカフェは良い方の経営をしているのではないでしょうか。
勝ち組女性の財布をいかに開かせるか。女性を居心地よくリラックスさせ、食欲をそそらせ、会話を弾まさせることには成功しているようです。だからこそできるいつまでも絶えることのない客の列。列をつくって待ってでも女性たちは財布を開いてくれる、これは成功の印。
とても丁寧な接客をされている店員さんたちは、旧岩崎邸似の壁よりも(そこまで似てない)顧客満足度アップに貢献してると思います。頑張ってください、また来ます~。