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2010年4月25日日曜日

金沢21世紀美術館・オラファー・エリアソン展

金沢21世紀美術館は、2004年、もと金沢大学教育学部附属中・小・幼稚園があった場所に開館されました。兼六園や金沢城公園から近くて、繁華街の香林坊や片町からも徒歩圏内です。周囲には石川近代文学館、石川県立美術館、石川県立歴史博物館などテーマの異なる芸術関連施設が勢揃いです。

建物は地上1階、地下1階建てで、円形総ガラス張り。どこが正面なのかがよくわからないつくりです。実際、兼六園方面、香林坊方面等、いろいろなところから入場できます。

知っててお得な点は、無料入場できる範囲が広く取られており、多数の作品を無料で鑑賞することができることです(有料エリアは中央の正方形状の部分で、入口は兼六園側になってます)。

建物の周囲は広い芝生で囲まれ、のんびり散歩ができます。

各展示室は白い壁面の空間(ホワイトキューブ)で、個々の展示室はそれぞれ独立した立方体となってます。現代美術の展示に適したつくりとのことです。一応順路は決められているものの、部屋がバラけているので、どれでも好きな展示室から見ていくことができます。 そして、どこを見て、どこをまだ見てないかがわからなくなります。

設計者は妹島和世と西沢立衛のユニット、SANAAです。
SANAAは、この建物等によりヴェネツィア・ビエンナーレ第9回国際建築展の最高賞である金獅子賞を受賞してます。


恒久展示として、「カラー・アクティヴィティ・ハウス」、「スイミング・プール」、「ブルー・プラネット・スカイ」、「緑の橋」、「アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3」、「雲を測る男」、「市民ギャラリー 2004.10.9 -2005.3.21」、「世界の起源、ラッピング」、「あなたは自分を再生する」があります。
どれもこれも現代アート。現代アートは解説を読まないとなかなか意図がわからないのですが、読むとなるほど~と思えます。共感できるかは別にしても、何かを実感できる気はします。ただの外的刺激だけかもしれませんが。でも、これが現代アートなんだなあという感慨にふけることができます

私が来館したときは、企画展として「Olafur Eliasson Your chance encounter / オラファー・エリアソン - あなたが出会うとき」というのを開催してました。オラファー・エリアソンは、色や光を駆使した作品によって、人間の知覚の仕組みに問いかける作品を創作する現代美術作家だそうです。

そういえば、企画展も恒久展示も、色や光をやたらと駆使したものが多く、知覚にうったえかけてきたなあと思います。今後の人生で、そこから何か気づくことがあるかも。