好古園は、なんと、姫路城を借景にして、
姫路市制百周年を記念して造園されたとか。
昭和60年以来の発掘調査で確認された西御屋敷跡、
武家屋敷跡、通路跡などを活かした9つの庭園群です。
御屋敷の庭
姫路藩主の下屋敷があった庭で、姫山原生林を借景としているそうです。
池にある滝の音は園内どこを歩いていても聞こえてきます。
でもよく考えると、水中のコイは聞こえてないでしょう(関係ない)。
小さめの松がきれいに剪定され、新緑が鮮やかです。
ここの池は瀬戸内海をイメージしているそうですが、
昨日瀬戸内海を渡った私にはあまり重なりません。
そういえば、池の中を点々とする石が瀬戸内海に浮かぶ島に思えるかも。
それなら、池を渡る橋は瀬戸大橋でしょうか・・・。
茶の庭
細かい石の敷き並ぶ道を、歩みとともになる石の音を楽しむ庭園でしょうか。
「双樹庵」という茶室があります。お茶で休憩できますよ。
夏木の庭
夏木(落葉樹)のみで構成されたお庭だそうです。
どうりで優しい感じが。
流れの平庭
こじんまりとした庭で(どの庭もわりとこじんまりですが)、
流れのというだけあって、コイが最も生き生き泳いでいたと思います。
松の庭
ほっかいどにやんの私は松の庭が一番好きです。
と言っても、ここは瀬戸内地方のアカマツ林をイメージしているそうです。
どのみち、北海道の松は剪定されていないから大分違いますね。
日本庭園の松は日本の美らしい佇みです。
花の庭
花の庭というので花だらけかと思ったら、
相当に黒に近い色の大きな石がたくさんなんです。
そのなかに、シャクナゲだったりなんだったりと、
薄紫や白や赤の花が控えめに咲いてます。
黒い石は花より大きいけれども、花の美しさを引き立てています。
築山池泉の庭
よくできたお庭ですといった感じで、
お金持ちなら誰でもこういう庭を造りたくなるのではないでしょうか。
あるいは日本好きの外国人とか。
池の北側に亀を、南側には鶴をイメージした岩石があります。
それにモミジ、クロマツと、典型的な日本庭園です。
竹の庭
入って一望して最もがっかりした庭です。
竹以外なにも無いじゃない、しかも工夫もなにもというのが最初の感想でした。
最後にまわったところで疲れも出てきているため余裕がなくて、
感想も辛口になっていたので余計にそう思いました。
ところが、せっかく来たんだし、規模も小さいから一周してみるかと思って歩き始めると・・・。
直径5センチかそれにも満たないくらいの細い竹が小さな葉をいっぱいつけて何本もたっている中を通ると、細い滝の音のようなもの音が聞こえてくるんです。でもこの庭、どこを見ても水は流れてないんです。ああ、と気づくと、竹の葉が風で流れる音だったのでした。疲労回復効果抜群の、疲れても来た甲斐あったと思わせるサラサラ、サラサラとした響きです。肌をさらっと触れるような優しい流れ。結局松の庭より竹の庭が一番のお気に入りになりました。