紫雲山を背景に100年がかりで
造られたという大名庭園の栗林公園は、
75万平方メートルという広さです。
鶴亀松
110個の石を組み合わせて亀の形をつくった背後に、
鶴が舞う姿をかたどった黒松を配したようです。
芙蓉峰から望む北湖
ここでも紫雲山が堂々と幅をきかせてます。
栗林公園の他の池でもちょくちょく見かけた鳥です。
名前は分かりませんが、結構大きな鳥でした。
池のなかには小魚がたくさんいるのですが、
何か狙っているのでしょうか。
ボチャンっと池に飛び込んでいきました。
獲物がとれたのか、飛び立っていきました。
栗林公園での羽ばたきです。
石壁(赤壁)
西湖に見られる石壁は、
中国揚子江左岸にある景勝地赤壁に因んで
つけられた名だそうです。
自然の岩盤を取り入れた壮大な眺めです。
桶樋滝
西湖の石壁を流れる滝です。
藩主の観賞用としてつくられたもので、
紫雲山の中腹にある桶まで人力で水を汲み上げたことから
この名がついたそうです。
すごいことやらせますね~。
掬月亭からの眺め
掬月亭は、
歴代藩主が「大茶屋」と呼んで愛用したお茶室です。
古里兵衛九重塔
渚山から望む南湖
南湖と北湖を結ぶ迎春橋です。
飛猿岩
園内最大の石組みだそうです。
江戸時代に発達した築上の手法を
取り入れたとされています。
晴天であることを示すこの鮮明さ。
空気もきれいです。
この辺りの築山を「楓岸」といいます。
栗林公園の東門を入ってすぐのところの桜です。
みなさんお花見中でした。
瞰鴨閣からの眺めです。
冬に集まってくる鴨の様子を眺めるための建物だそうです。
花菖蒲園です。
群鴨池です。
南庭に比べて人の少ない北庭ですが、
こんな眺めも楽しめます。
紫雲山を背景に100年がかりで造られたという大名庭園の栗林公園は、75万平方メートルという広さ。それは造るのに100年かかるでしょう・・・。
広い庭園のなか、松のスースーした葉の隙間から差し込む直射日光を浴びると、頭と体はぼーっとしてきます。しかも浮き世離れした庭園の姿があいまって、心ここにあらずの心境に。
でもしばらくすると、暑さにも慣れ、頭が働くようになり、庭園の造りに感嘆です。後楽園や兼六園、偕楽園の三名園に負けずとも劣らない名勝です。
庭園のどこを歩いていても目に入る紫雲山は木々の種類の分だけ葉の色が違い、けっこうカラフルで、これだけの色があれば、その中に誰でも好きな色を見つけられると思うと、それがまた何ともいえず心を和ませ目を楽しませてくれます。
庭園内には名のある誰々の植えた松とかいうものを含め、立派な松がそこかしこに、もちろん美的要素を踏まえて植えられており、ああ、日本庭園だなあということを、忘れさせません。
ただ、湖がたくさんあって、立派な茶室もあってと贅沢ざんまいの栗林公園を一時間も歩いていると、そんな和やかな気持ちがいつしか権力への反感へと一割くらい変わってきます。大名はこんな庭園で紫雲山を借景にした湖の前で茶を飲んでるのに、庶民たちの生活は・・・。世界中で革命が起こるのがわかる気がしました。
ただでさえ広い庭園、北庭の方までまわる人は少ないと聞いていたのですが、北は南に比べ権力権力していない様子で豪華さはないかもしれませんが、広い菖蒲園などを楽しめます。花見客も東門を入ったところの芝にはたくさんいましたが、北門の芝生にはいないんです。でも、ここにも南庭にいたのと同じ鳥が。
鳥は場所を選ばないようです。
そして猫好きの私が一番嬉しかったこと、それは、南庭で猫に出会えたこと。
こういう庭園は管理が行き届いているので、猫との出会いは不可能とあきらめていたのです。猫に餌をあげないでくださいとの立て札があるし。でも、猫はいました。かわいくて、でてきたとん人気者。縞猫ちゃんは人見知りするようで、近づくと逃げるんですが、白黒チャンは撫でるとゴロンと転がってゴロゴロいってくれます。うれしい。駄目なのかも知れないけれど、見逃してください。猫がそこにいるのが駄目なら庭園を猫のテリトリーから動かせばいいと思う猫好きの私でした。100年かけて造った庭園、100年かけて動かせるはず・・・。
園内を一時間半くらいかけてまわりました。
大自然、動植物、築山、茶室等々、見所満載。
まさに特別名勝に指定されるだけの庭園です。
御座を広げて花見ができる身近さも魅力です。