2010年4月15日木曜日
香川県巡りそのⅡ・屋島
高松港の東に半島のように海に突き出ている溶岩台地の屋島。
南北に5キロメートルほどのこの台地は、
遠くから見ると屋根のように見えることから「屋島」だそうで、
瀬戸内海随一と言われる展望台があります。
屋島は画像の通り、本当に溶岩台地で本当に台地状の地形です。
左側の大きな島が鬼ヶ島です。
展望台からは鬼ヶ島がすぐ前に見え、
そのずっと向こうに岡山県が、
鬼ヶ島の左側の奥の方には瀬戸大橋が望めます。
展望台からでも海底が見えるくらいのきれいな海の上を、
フェリーがゆっくりと移動します(小さいですが画像にも写ってます)。
今日のような晴れて穏やかな日は、広々とした海の道路を、
我が物顔で悠然と走行するフェリーは海の生き物のようです。
すべて溶岩でできたといわれる台地は、
海にぽっかり浮いてるかのように見えるのですが、
ちゃんと根をはってることが、なんだか現実離れした感じです。
瀬戸内海随一ともいわれる展望の一つ、談古嶺です。
眼下には源平の古戦場が。
今は人々の生活の場になっているので、
源平合戦の険しさを感じさせるものは見当たりません。
強いて言えば、写真中央右寄りの断崖になっている石切場が
険しく見えるくらいでしょうか。
それも本当は関係ないけれど・・・。
血の池です。
血の池は小さい池で、
今はもちろん血で染まってはいません。
安心して観光してください。
正直申しまして、源平合戦に特に興味のなかった私は、
屋島に来ることもあまり考えていませんでした。
でも、瀬戸内海が好きなので、
展望の良い屋島に来てみたのですが、
想像以上の良さでした。
車がビュンビュン通っても何も感じないのに、
船だと優雅(スピードと近さの問題もある)。
太平洋などの遥かな地平線もいいですが、
瀬戸内海のような、海の向こうにまた陸地が続くのが見えるのも、
程よい距離感であり、手の届く安心感です。
内海で、波が静かなのもいいですね。
因みに、屋島には屋島寺もあります。
屋島寺本堂です。
真言宗で、本尊は十一面千手観音です。
本堂の屋根のところはこんな凝ったつくりです。
屋島を一時間くらい歩くと、本当にリフレッシュします。
お寺があって、古戦場があって、歴史に彩られた屋島ですが、
歴史好きでなくても十分行く価値ありますよ。
屋島でも猫がいたのですが、
人を怖がらない猫でして、
とことこと海の見える方へと歩いていくので、
猫も展望を楽しむのかと思ったら、
誰かが刺身を食べ始める臭いにつられて行っただけでした。
観光客を舐めまくってるかわいい猫でした。