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2010年6月19日土曜日

銀閣

BShiで『銀閣 解き明かされる500年の謎』という番組を見ました。

銀閣寺は1482年、室町時代に足利義政が建てたお寺です。跡取りのいない義政は弟を次の将軍にと考えていたのですが、そんな折、妻の日野富子が男の子を産みます。周囲は、どちらが次の将軍かで自分たちの利害も決まるので、京都を舞台に大権力闘争が始まります。応仁の乱です。

応仁の乱により京都が焼け野原になっていくのを嘆く義政は、権力闘争に嫌気がさし、東山の麓に銀閣寺を建てて、そこに引篭もり余生を過ごします。

銀閣の庭は西方寺を手本にして造られたそうです。
そして香道は銀閣で始まったそうです。

そんな銀閣も、土砂崩れなどで建物も庭も多くが崩壊しますが、江戸時代に再建されます。そして、徐々に徐々に、本来義政の住む場所であるという要素が弱まり、住む場所から鑑賞する場所へと変わっていきます。

最近の調査で、銀閣から白土が塗られていた跡が見つかりました。
銀閣といってもいたって地味で、銀はみられないけれども、白土が塗られていたとなると・・・。

番組に出ていた研究者は、義政は、純粋性をより強調する白い幾何学的な物体をここに置きたかったのではないかと言ってました。

今度京都に行ったらいろいろ見てみようと思います。