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2010年6月15日火曜日

旭岳 天人峡 北海道

旭川市内から旭岳への道中にある東川の道の駅はとてもよかったです。
旬の野菜が売られ、手頃な値段でいろいろな雑貨が買えます。

旭岳を目指して車を走らせる途中には忠別ダムがあります。

ダムから望む旭岳
絶景です。水もきれいです。忠別川の流れも雪解け水の勢いがあり、
野生のエネルギーをもらえます。
空気は当たり前のように澄んでいて、ため息です。

大雪山への道は忠別川沿いを行くのですが、
雪解け水の音が川の水同様澄んでてきれいです。
雪が十分溶けるだけの気温と日差しなのに、
まだ残る雪に、大自然のしぶとさを感じます。
雪解け直後の沿道には蕗の薹がお目見えです。

でも、この近くでレストランなどを営んでいる方々が取っていったのか、
もうすでに食べごろのものはと取り去られてました。

澄んだ空気、澄んだ空、すべてが贅沢で緊張感のある時間です。
理由はわかりませんが鳥の鳴き声がそれほど聞こえなかったために、
沢の音がそのまま聞こえてきます。

そんなこんなで旭岳ロープウェー乗り場へ到着です。

下界の気温が27度でしたが、旭岳ロープウェーを上ると17度。
まだまだ雪が残る旭岳です。
まさか雪道を登ることになるとは思いませんでした。
でも意地でも姿見の池を見て帰ろうと出発です。

これのどこが山道なのかと思いましたが、
ピンクの紐がついたポールが点々と立っていて、
それを目印にひたすら歩きます。

途中、キバナシャクナゲがきれいに咲いていて、
まだ蕾のものもあります。

メアカキンバイも咲いてます。


第一展望台で母がギブアップしましたが、
私は更に進み、夫婦池と呼ばれるすり鉢池と鏡池へ。

すり鉢池です。
鏡池です。

まだまだ凍っていてわずかばかり溶けている池の姿を見ていると、
反対側でエゾシマリスが背の低い松の茂みのなかを
小気味よく動いてるのに気づきました。

立派な尻尾にふさふさの毛と軽快な動きがとてもかわいかったです。
この辺りには、キバナシャクナゲがたくさん咲いてました。
いい眺めです。

再び登り始めると、噴火口があります。

硫黄の臭いが強くなり、周囲が黄色くなってます。
見えるだけでも6カ所ありました。
グウォーっとなり響き続けるその音は、温泉を沸かしているようです。

更に歩くと、ようやく姿見の池が見えてきました。

そしてそれは、まだまだ水たまり程度の大きさなのですが、
水の透明度だけはやはり姿見でした。

五合目の休憩所で休んでいると、
登山通と思しきおじさんに、
姿見の池の水はきれいだけど飲んじゃダメと言われました。
エキノコックスなどがあるからだそうです。
ロープウェーのところに群生しているヤチブキはきれいでした。

右下の方にヤマブキが咲いてます。

こんなハードな山登りになるとは思ってませんでしたが、
雪道を1時間半くらいかけて、姿見の池までまわってきた旭岳でした。


次の目的地は天人峡です。

天人峡の岩肌はすごいです。厳しいです。
これは涙岩で、羽衣の滝への入り口です。
ここから15分ほどかけて山道を上っていくと、
ものすごい轟き音が聞こえます。
最後の急な階段を上ると、瀑布が目の前に。
気づくと同時に、しぶきが山登りで暑くなった顔を冷やしてくれます。
二股に分かれて流れ落ち、途中で合流して一本の流れになる壮大さ。
切り立った岩肌にものすごい勢いで流れる水は、
その音と共に私たちを一気に日常から別世界へと連れていきます。

川の流れの中に流木があるのがなかなか良いです。
こういうのを模しているガーデンがけっこうあるのがわかる気がします。

旭岳と天人峡、思いのほか疲れた一日でした。
(大自然大自然と言いながら、
けっこう自然をなめてる事がよくわかりました。
反省です。)