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2010年6月13日日曜日

6月上旬の上野ファーム 北海道

上川盆地の水田地帯にポツンとある上野ファームは、
ドラマ「風のガーデン」の撮影で使われたところとしても有名です。
このファームに車で行こうと思うと、
特に標識があるわけではないのでけっこう迷います。
唯一の目印は小さく小高い丘でしょうか。
射的山と呼ばれるところです。

射的山の頂上への道です。
結構急な勾配なので、登るのを躊躇しましたが、登ってみました。
すると、こんな景色が広がってます。

遠くには大雪山連邦が望めます。
虫が多いのは確かですが、
それだけ自然に優しい射的山でした。
というわけで、それほど目立たない上野ファームですが、
ガーデン街道なるものができたことも相まって、
園内は道内、道外、国外からの観光客でいっぱいです。

でも、これだけの人がいると、大抵わいわいガヤガヤにぎやかなのですが、
ここ上野ファームは人が多くても静かです。
団体さんたちも静かです。
なにか穏やかに、おとなしくさせてくれる和み空間のようです。
みんな花の色に目が行き、香りに気が行き、
普段のストレスから思考が解放されます。
そんな風にガーデンをデザインをしている上野さんのセンスを感じます。

上野ファームに入ると、まず、お土産屋さんが目を楽しませてくれます。

いろいろなグッズがあって、お土産にも自分用にもいいと思います。

そしてガーデンへ行くと、もっともっと楽しさが広がります。

上野さん宅のほうから猫の鳴き声が聞こえてくるのですが、
見回しても見つからないので、あとで追跡しないとと思いながらガーデンへ。

サークルボーダーと呼ばれるあたりです。
知ってる花、知らない花、数々の花が咲いているのは期待通りなのですが、
期待を上まわるのが、
花の奥に砂浴びをしてるような白い鶏が、人知れずいることです。

でも向こうにあるカフェからは丸見えのようで、
こっちからは鶏よく見えるよ~とお子チャンの声が。
そして、さらに歩いていると黒い鶏が。

この鶏は完全に目立ってました。「どやっ」といった雰囲気で歩いてます。

他にもいろいろな見所があります。

こんなところや、

こんなところ、

こんなところ、

こんなところ、

こういう小屋があったり、

こういう花壇もあります。

そしてそれらの花壇を過ぎて白樺の小道の方に行くと、
チューリーップを撮ろうとした瞬間に、戦慄が走りました。

なんと、チューリップの向こうに、アヒルが三羽いるではないですか~。
二羽は微動だにしないので最初置物かと思ったのですが、
しばらく見てると動き始めました。
動物がこれだけ人を恐れず、マイペースに過ごしているのを見て、
とても嬉しくなりました。
ベンチも多く、休みながらでも、
時間のない人はさっと花々を楽しむだけでも、
その時の気分でいろいろ楽しみ方のある上野ファームです。


因みにこちらが白樺の小道です。
いい木陰をつくってくれてます。

白樺の小道から元来たほうへちょっと戻っていくと、
マザーズガーデンと呼ばれるところがあります。

上野ファームで最も古いガーデンエリアだそうです。

ピンクがきれいだったり、

こういうところがあったり、

こうしてカラフルだったり、

そしてこれらの花壇を通りすぎると、
射的山へとつながっていきます。

射的山への道にはルピナスがたくさん咲いてます。

その昔、屯田兵が射的の練習に使っていたという射的山。
結構急な山ですが、息も切れ切れで上りきったところからの眺めは絶景です。
木々が視界を遮りながらも、
大雪山連峰を含めて360度遠くの山々を見渡せます。

射的山を下りると、水音の聞こえる庭と呼ばれる所があります。
水音の聞こえる庭です。

大自然のなかの、とても和やかな上野ファームでした。