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2010年6月18日金曜日

東京散策6 芝公園界隈

都営地下鉄大江戸線赤羽橋駅を下りて地上に出ると東京タワーが見えるので、ついつい上に目が行きがちですが、目線を下ろすと見える近所の東麻布商店街は、なかなかの穴場です。

麻布商店街はピカピカの外車が年がら年中行き来し、小洒落た人のみならず、小洒落た犬が交差し、オシャレを通り越してお金の香りプンプンの、お披露目の場のような商店街ですが、東麻布商店街は至って普通です。とんかつ屋さんやお蕎麦屋さん、お茶屋さんなどが軒を並べ、気張ること無く商いしてます。

そんな東麻布商店街を抜けて東京タワーへ。
東京タワーは国内外の観光客でごった返してますが、エレベーターに乗って高さ150㍍の大展望台へ。下りた時の風景は、それまでと一瞬にして変わります。あまりに別世界で、今までの人生はなんだったんだとちっぽけに思えてきます。そんな思いに浸りながら360度見まわっていると、不思議は雰囲気の中にいるのがわかります。東京タワーのある芝公園一体は都内でもちょっと雰囲気が違います。より詳しく知りたい方は、中沢新一の『アースダイバー』をお勧めします。
この展望台には透明ガラスでできた床があり、150㍍真下を、そこに立ってみることができるのですが、遠く360度見渡すのは平気なのに、透明な床に乗って真下を見ることがこんなに心理的に怖いものかと、気付かされます。

東京タワーを下りて芝公園をうろうろしていると、日比谷通りに出ました。日比谷通り沿いには増上寺があります。関東における浄土宗教学の殿堂となったお寺です。都内にあるなかではひと際大きな門構えで、入ってみると境内には猫がいました。すぐ逃げられましたが。

増上寺をそのまままっすぐ行くと東京慈恵会医大ですが、その手前で左に行くとNHK放送博物館があります。今回はここは入らずに、そのすぐ向こうの愛宕神社へ。男坂という階段がすごい神社です。この急な階段を上るのも大変ですが、下りるのはもっと大変でした。転げ落ちそうになるので、一段一段ゆっくりゆっくり下ります。因みに、エレベーターもあります。

お寺、神社、公園と、緑の多い芝公園界隈でした。