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2010年6月20日日曜日

オクラホマ!

BSのプレミアムシアターでブロードウェイ・ミュージカル『オクラホマ!』を観ました。

オクラホマを舞台にした、男前カウボーイカーリーと農場の娘ローリー、粗暴な農場労働者ジャッドの三角関係をメインにしたミュージカルです。

本当はお互い好意をもっているのに素直になれないカーリーとローリー。ジャッドは元々当て馬です。でもローリーとの結婚を本気で夢見たり、ローリーはペルシャの商人から恋の媚薬を買ってみたり、カーリーはお祭りでローリーのつくったお弁当を競り落とすため(女子がつくったお弁当を男子が競り落とし、そのお金を学校造りの資金にあてるというもの)に全財産をはたいたり、うまく感情表現できない彼ら彼女らは四苦八苦です。

なんなんだこの青春ミュージカルはと思います。

ローリーとカーリーがめでたく結婚にいたってパーティを開いていると、そこにジャッドが。カーリーとナイフを持っているジャッドは揉み合いになり、ジャッドは自分のナイフが刺さって死にます。

さすがにみんなジャッドが死んで暗くなりますが、めでたい新婚の席で暗いのはよくないと、とっとと裁判を開いてこんなものケリをつけて終わらせてしまおうとの雰囲気が流れます。そしてカーリーは正当防衛で無罪放免に。

カーリーとローリーはめでたく新婚旅行へと旅立ちました。終。

歌の歌詞はいろんなタイプの人間の性格をよく捉えていて良かったと思います。

ストーリーは、ジャッドが結局常にカーリーとローリーの引き立て役で、二人の愛情を深めるための小道具のような存在で、ちょっとかわいそうに思いました。ジャッドの生き方からすると致し方ないところはありますが。

セリフのとても多い、3時間くらいのミュージカルでした。
一応名作との評価のようです。

演出:トレヴァー・ナン
脚本:オスカー・ハマースタインⅡ世
音楽:リチャード・ロジャーズ
振付:スーザン・ストローマン
出演:ヒュー・ジャックマン、ジョセフィーナ・ガブリエル、モーリン・リップマン、シュラー・ヘンズリー